グレタとは何者か何を成し遂げたか | KGGのブログ

KGGのブログ

日本不思議発見

 

**********************************************

https://www.bbc.com/news/world-europe-49918719

 

グレタ・トゥンベルグ:気候活動家は誰で、彼女は何を達成しましたか?

2024年1月30日

 

 

 グレタ・トゥンベルグは、世界で最も有名な気候変動運動家の一人である。

 

 スウェーデン出身の21歳は、2023年10月に環境抗議で逮捕された後、2月1日にロンドンの治安判事裁判所で裁判にかけられる予定である。

 

 

グレタ・トゥンベルグは誰で、どうやって気候活動家になったのか?

 トゥンベルグは2003年にスウェーデンの首都ストックホルムで生まれた。

 

 彼女は8歳のときに気候変動について最初に学んだ。

 

 彼女が11歳か12歳のとき、彼女はうつ病に苦しみ始めた、と彼女の父親スヴァンテによる。

 

 「彼女は話をやめた。彼女は学校に行くのをやめた」と彼は言った。

 

 ほぼ同時に、彼女は自閉症の一種であるアスペルガー症候群と診断された。

 

 2018年夏、15歳で、トゥンベルグはスウェーデン議会の外で最初の「気候のための学校のストライキ」を開催した。

 

BBC記事から

 

 

 抗議は広くカバーされており、世界中の何十万人もの若者が将来のストライキのために彼女の金曜日に加わった。

 

 父トゥンベルグは、娘がキャンペーンを始めた後、「はるかに幸せ」になったと言う。

 

 彼女は自閉症診断を「超強力」と表現し、その診断は抗議の動機付けに役立った。

 

 「違うことは贈り物だ」と彼女はBBCに語った。 「もし私が他のみんなと同じだったら、この学校のストライキを始めなかっただろう。」

 

 2019年から2020年の間に、彼女は1年をかけて行動主義に集中するために1年を取り、世界の指導者への熱烈なスピーチで有名になった。

 

 彼女は2023年夏に学校を去り、学校での気候ストを終えた。

 

 

彼女の最も有名なスピーチは何だったか?

 2019年4月、16歳で、グレタ・トゥンベルグは欧州議会のメンバーに次のように語った。「私たちの家(「地球」のことと思われる: 訳者)は崩壊しつつあり、私たちの指導者たちはそれに応じて行動を開始する必要がある。現時点ではそうではないからである。」

 

 5か月後、彼女は大西洋を横切ってヨットで航海し、ニューヨークの国連気候措置サミットに対処した。

 

 「私は海の反対側の学校に戻るべきだ」と彼女は代表団に語った。 「それでも皆さんは希望のために若い人たちのところに来る。あなたは私の夢と私の子供の頃を、あなたの空虚な言葉で盗んだ。」

 

BBC記事から

 

 市がCOP26気候変動サミットを開催した後、2021年にグラスゴーで青少年抗議で話すと、彼女は次のように述べた。「(世界の指導者たちは)26回のCOPを開催した。彼らは何十年も、あれこれ続けてきたが、それが私たちをどこに導いたのか?」

 

 

なぜ彼女は英国で裁判にかけられているのか?

 10月17日、グレタ・トゥンベルグは、エネルギー会議が開催されているロンドン中心部のホテル近くのデモで、他の4人の人々と一緒に逮捕された。

 

 彼女は、2月1日にウェストミンスター治安判事の裁判所に出頭する予定であり、公的命令の犯罪で告発されているが、彼女は否定している。

 

 2023年、彼女は石油の輸送に使用される道路を遮断しながら、スウェーデンのマルモ港で2回逮捕された。

 

 その年の7月に、裁判所は彼女の2,500クロナ(240ドル、187ポンド)の罰金を科し、10月には2,250クロナ(206ドル、168ポンド)の罰金を科された。

 

 

グレタ・トゥンベルグはどのような賞を受賞したか?

 グレタ・トゥンベルグは、2019年から2023年の間に毎年ノーベル平和賞にノミネートされている。

 

 2019年、彼女は史上最年少でタイム誌の「今年の人物」になった。

 

 また、2019年、彼女は「Right Livelihood Award」(代替ノーベル賞として知られる)とアムネスティインターナショナルの良心大使賞を受賞し、フォーブスによって世界で最も強力な女性の100人の1人としてリストされた。

 

 2022年、彼女は気候危機と戦う方法について100人の科学者、作家、活動家のエッセイを含む気候本を発表した。

 

 

グレタ・トゥンベルグの批評家は彼女について何を言ったのか?

 2023年の初めに、論争の的となっているメディアのパーソナリティ、アンドリュー・テイトは、以前のツイッターであるXでグレタ・トゥンベルグを、彼の33台の車をリストしたり、「巨大な排出量」の詳細送信を申し出たりして誘った。

 

 彼女は数百万人の人々に好まれ、広く共有された皮肉なツイートで応答した。

 

 その後まもなく、放送局のジュリア・ハートリー・ブリューアーは、彼女を「半分しか教育を受けていない自閉症の、運命づけのエコカルト」と呼び、その後削除した。

 

 彼女はまた、タイムマガジン賞を受賞したときに、元米国大統領ドナルドトランプによってTwitterで哄笑されたた。 彼は言った。「グレタは怒りを制御する必要がある。くつろぎなさい、グレタ。まったりとね!」。

 

 ロシアの大統領ウラジミール・プーチンは、彼女を「親切ではあるが知らないティーンエイジャー」だと説明した。

 

グレタ・トゥンベルグのキャンペーンは何を達成したか?

 トゥンベルグは特定の環境戦略を考案していないが、特に若者の間で、世界中の気候変動に対する一般の認識を高めたと信じられている。

 

 多くのコメンテーターはこれを「グレタ効果」と呼んでいる。

 

 アナウンサーで自然主義者のデイビッド・アッテンボロー卿は彼女に言った。「あなたは世界を呼び覚ました。私はあなたにとても感謝している。」

**************************************

仮訳終わり

 

 

 なぜか、環境とか気候とかを主張する方々は、『自分達が絶対』という、無謬感覚と全能感を持つ傾向にあります。

 グレタも同じ。彼女の場合は、少し精神が普通人と違うということ。あるテーマを深く掘り下げる傾向にありますが、なぜ父親は、ちゃんと初等教育・中等教育を受けさせなかったのでしょう。

 放任は、得てして悲劇的な結果になります。

 

 トランプに対する、非常に批判的な発言は、先の本文の中にBBC記事の写真として示しましたが、どの国を最も批判しなければならないのかは、次の図で明らかです。IEAのデータからグラフ化しました。グレタが米国を批判し、最も批判しなければならない国には無頓着であることは、意図があるということです。

 

 メディアは面白おかしく報道しますが、時に論点をずらすことがあります。メディアは金の力で動きます。

 結局、グレタはCOP会議での『特異な』発言で有名になり、『活動家』になったようですが、その背景に、どのような連中が資金提供しているのか、想像がつきます。

 

 基礎的な知識は、人生に絶対必要であるということを、彼女は我々に教えてくれます。そういう意味では、役に立つ人です。

 

 ちなみにCOPは、1992年6月ブラジルのリオデジャネイロで開催された、「気候変動に関する国際連合枠組み条約」が始まりです。

 

 

 環境省が日本語版を出していたので、前文を次に示します。

**********************************************

https://www.env.go.jp/earth/cop3/kaigi/jouyaku.html

 

気候変動に関する国際連合枠組条約

 

平成六年六月二十一日

条約第六号

気候変動に関する国際連合枠組条約をここに公布する。

 

 気候変動に関する国際連合枠組条約

 

 この条約の締約国は、

 

 地球の気候の変動及びその悪影響が人類の共通の関心事であることを確認し、

 

 人間活動が大気中の温室効果ガスの濃度を著しく増加させてきていること、その増加が自然の温室効果を増大させていること並びにこのことが、地表及び地球の大気を全体として追加的に温暖化することとなり、自然の生態系及び人類に悪影響を及ぼすおそれがあることを憂慮し、

 

 過去及び現在における世界全体の温室効果ガスの排出量の最大の部分を占めるのは先進国において排出されたものであること、開発途上国における一人当たりの排出量は依然として比較的少ないこと並びに世界全体の排出量において開発途上国における排出量が占める割合はこれらの国の社会的な及び開発のためのニーズに応じて増加していくことに留意し、

 

 温室効果ガスの吸収源及び貯蔵庫の陸上及び海洋の生態系における役割及び重要性を認識し、

 

 気候変動の予測には、特に、その時期、規模及び地域的な特性に関して多くの不確実性があることに留意し、

 

 気候変動が地球的規模の性格を有することから、すべての国が、それぞれ共通に有しているが差異のある責任、各国の能力並びに各国の社会的及び経済的状況に応じ、できる限り広範な協力を行うこと及び効果的かつ適当な国際的対応に参加することが必要であることを確認し、

 

 千九百七十二年六月十六日にストックホルムで採択された国際連合人間環境会議の宣言の関連規定を想起し、

 

 諸国は、国際連合憲章及び国際法の諸原則に基づき、その資源を自国の環境政策及び開発政策に従って開発する主権的権利を有すること並びに自国の管轄又は管理の下における活動が他国の環境又はいずれの国の管轄にも属さない区域の環境を害さないことを確保する責任を有することを想起し、

 

 気候変動に対処するための国際協力における国家の主権の原則を再確認し、

 

 諸国が環境に関する効果的な法令を制定すべきであること、環境基準、環境の管理に当たっての目標及び環境問題における優先度はこれらが適用される環境及び開発の状況を反映すべきであること、並びにある国の適用する基準が他の国(特に開発途上国)にとって不適当なものとなり、不当な経済的及び社会的損失をもたらすものとなるおそれがあることを認め、

 

 国際連合環境開発会議に関する千九百八十九年十二月二十二日の国際連合総会決議第二百二十八号(第四十四回会期)並びに人類の現在及び将来の世代のための地球的規模の気候の保護に関する千九百八十八年十二月六日の国際連合総会決議第五十三号(第四十三回会期)、千九百八十九年十二月二十二日の同決議第二百七号(第四十四回会期)、千九百九十年十二月二十一日の同決議第二百十二号(第四十五回会期)及び千九百九十一年十二月十九日の同決議第百六十九号(第四十六回会期)を想起し、

 

 海面の上昇が島及び沿岸地域(特に低地の沿岸地域)に及ぼし得る悪影響に関する千九百八十九年十二月二十二日の国際連合総会決議第二百六号(第四十四回会期)の規定及び砂漠化に対処するための行動計画の実施に関する千九百八十九年十二月十九日の国際連合総会決議第百七十二号(第四十四回会期)の関連規定を想起し、

 

 更に、千九百八十五年のオゾン層の保護のためのウィーン条約並びに千九百九十年六月二十九日に調整され及び改正された千九百八十七年のオゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書(以下「モントリオール議定書」という)を想起し、

 

 千九百九十年十一月七日に採択された第二回世界気候会議の閣僚昼言に留意し、

 

 多くの国が気候変動に関して有益な分析を行っていること並びに際連合の諸機関(特に、世界気象機関、国際連合環境計画)その他の国際機関及び政府間機関が科学的研究の成果の交換及び研究の整について重要な貢献を行っていることを意識し、

 

 気候変動を理解し及びこれに対処するために必要な措置は、関連する科学、技術及び経済の分野における考察に基礎を置き、かつ、これらの分野において新たに得られた知見に照らして絶えず再評価れる場合には、環境上、社会上及び経済上最も効果的なものになことを認め、

 

 気候変動に対処するための種々の措置は、それ自体経済的に正当し得ること及びその他の環境問題の解決に役立ち得ることを認め、

 

 先進国が、明確な優先順位に基づき、すべての温室効果ガスを考慮に入れ、かつ、それらのガスがそれぞれ温室効果の増大に対して与える相対的な影響を十分に勘案した包括的な対応戦略(地球的、国家的及び合意がある場合には地域的な規模のもの)に向けた第一歩として、直ちに柔軟に行動することが必要であることを認め、

 

 更に、標高の低い島しょ国その他の島しょ国、低地の沿岸地域、乾燥地城若しくは半乾燥地域又は洪水、干ばつ若しくは砂漠化のおそれのある地域を有する国及びぜい弱な山岳の生態系を有する開発途上国は、特に気候変動の悪影響を受けやすいことを認め、

 

 経済が化石燃料の生産、使用及び輸出に特に依存している国(特に開発途上国)について、温室効果ガスの排出抑制に関してとられる措置の結果特別な困難が生ずることを認め、

 

 持続的な経済成長の達成及び貧困の撲滅という開発途上国の正当かつ優先的な要請を十分に考慮し、気候変動への対応については、社会及び経済の開発に対する悪影響を回避するため、これらの開発との間で総合的な調整が図られるべきであることを確認し、

 

 すべての国(特に開発途上国)が社会及び経済の持続可能な開の達成のための資源の取得の機会を必要としていること、並びに発途上国がそのような開発の達成という目標に向かって前進するため、一層高いエネルギー効率の達成及び温室効果ガスの排出の一般的な抑制の可能性(特に、新たな技術が経済的にも社会的にも有利な条件で利用されることによるそのような可能性)をも考慮に入れつつ、そのエネルギー消費を増加させる必要があることを認め、

 

 現在及び将来の世代のために気候系を保護することを決意して、

 

 次のとおり協定した。

**********************************************

引用一部 

 

 

 COPは、「環境を守りつつ開発する」というのが基本です。

 もちろん、気候変動人類起源説などを声高に主張する「気候原理主義者」とは、そもそも出発点が異なります。

 

 ですから、COPが数十年行われて、なにも成果がないと言う叫びは、そもそも理解違いから来ています。

 やはり、教育は必要なのです。