エゴン・シーレの絵画がホロコーストの主張で押収 | KGGのブログ

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https://www.bbc.com/news/world-us-canada-66815694

 

エゴン・シーレの美術品、ホロコースト主張で米国で押収

2023年9月14日23時GMT

ディアベイル・ジョーダン著

BBCのニュース

 

 

 アメリカ当局は、ホロコースト中に略奪されたとして、オーストリアの芸術家エゴン・シーレの作品をアメリカの美術館から押収した。

 

 ニューヨークの捜査当局はシカゴ、ピッツバーグ、オハイオ州のギャラリーから3点の作品を押収した。

 

 これらの絵画は、オーストリア系ユダヤ人の美術コレクターであり、キャバレーのパフォーマーであり、ナチズムの率直な批判者でもあったフリッツ・グリュンバウムの相続人らによって捜索されている。

 

 美術館側は、美術品の法的所有権に自信を持っているとしている。

 

 1941年にダッハウの強制収容所で亡くなったグリュンバウムは、シーレの作品81点を所有していた。

 

 以前の訴訟の法的文書によると、それらは400点以上の美術品からなる広範なコレクションの一部だったという。

 

 彼らは、グリュンバウムが1938年頃に強制収容所にいた際、ナチスによって妻への委任状に署名するよう強制されたと述べている。文書によると、彼が所有していた美術品はその後略奪され、散逸したという。

 

 シカゴ美術館はBBCに対し、マンハッタン地方検事局がシーレの「ロシア戦争捕虜」と呼ばれる絵画を押収したことを認めた。 価値は約125万ドル(100万ポンド)とされる。

 

 同美術館の広報担当者は「われわれはこの作品を合法的に取得し、合法的に所有していることに自信を持っている」と述べた。 「この作品は連邦裁判所で民事訴訟の対象となっており、この紛争は適切に訴訟されており、私たちは法的所有権も擁護している。」

 

 この絵画は「その場で」押収されたため、今のところ美術館が所有し続けていることになる。 しかし、BBCが確認した令状には、60日後にニューヨークに移動できると記載されている。

 

 「ある男の肖像」と題された絵がピッツバーグのカーネギー博物館から押収された。 令状には100万ドルの価値があると記載されている。

 

 カーネギー美術館の広報担当者は、「倫理的、法的、専門的な要件と規範に従って行動することで、芸術と科学の資源を保存するという使命に深く取り組んでいる」と述べた。

 

 「関係当局からの問い合わせにはもちろん全面的に協力する」と述べた。

 

 オハイオ州オーバリン大学のアレン記念美術館にある「黒髪の少女」という絵画も標的にされた。 その価値は150万ドルとされている。

 

 広報担当者は「オーバリン大学が1958年にエゴン・シーレの『黒髪の少女』を合法的に取得し、合法的に所有していると確信している」と述べた。

 

 同大学は「マンハッタン地方検察の犯罪捜査に協力している」と述べた。

 

 しかし、彼女は付け加えた。「私たちは、オーバリンがこの問題に関するマンハッタン検察局の刑事捜査の対象ではないと信じている。捜索令状に従って、この芸術作品は正式に押収されており、オーバリンは、この令状を発行したニューヨーク裁判所に代わってそれを保管している。」

 

 ニューヨーク州最高裁判所は令状の中で、美術品が盗品に当たると「信じるに足る合理的な理由がある」と述べている。

 

 マンハッタン地方検事局はコメントを拒否した。

 

 グリュンバウムの生存している後継者たちは、長年にわたってシーレの芸術作品を追求してきた。

 

 ティモシー・リーフやデヴィッド・フランケルを含むグリュンバウムの後継者らは、シーレの絵画の確保にある程度の成功を収めている。

 

 2015年、彼らはロンドンを拠点とする美術商リチャード・ナジーを訴え、数年後に『黒いピナフォアを着た女』と『顔を隠す女』を取り戻した。

 

 ナジはこの決定に対して控訴したが、その後ニューヨーク控訴裁判所によって認められた。

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仮訳終わり