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https://www.bbc.com/news/business-65947050
ピレリ:イタリアがタイヤ大手の中国支配を阻止
2023年6月19日03時GMT
ピーター・ホスキンス著
ビジネス記者
イタリアは、中国国有企業によるタイヤ製造大手ピレリの経営権獲得を阻止する動きを見せた。
この決定は、ピレリの独立性を守るためにイタリア政府が発表した措置の一環である。
北京が管理する化学大手シノケムはピレリの筆頭株主で、ミラノに拠点を置く創業151年の同社の株式の37%を保有している。
米国務長官の中国訪問を受けて、中国と西側諸国との間の緊張が焦点となっている中での発表となった。
ピレリは日曜日、投資家向けの声明で、イタリア政府がピレリの社長マルコ・トロンケッティ・プロヴェーラが支配する会社であるカムフィンのみが最高経営責任者候補を指名できるとの裁定を下したと発表した。
ピレリはまた、同社のコーポレート・ガバナンスの変更は当局の監視の対象となるべきだと政府が決定したと述べた。
これは、シノケムが3月にイタリア政府に対し、既存の株主協定を更新・更新する計画であると伝えた後のことだった。
イタリア首相ジョルジア・メローニの政権は、国家にとって戦略的に重要とみなされている企業を保護することを目的とした、いわゆる「ゴールデン・パワー・手続き」規則に基づいてこの協定を検討した。
2015年、ピレリはChemChinaやCamfinを含む投資家グループに71億ユーロ(61億ポンド、78億ドル)で売却された。 6年後、ChemChinaは国営のSinochemと合併した。 中国政府のシルクロード投資基金もピレリの株式9%を保有している。
アントニー・ブリンケン米国務長官は、このようなワシントン高官による異例の中国訪問の最終日として北京を訪れている。
ブリンケンの今回の訪問は、貿易、台湾、安全保障などの問題を巡り、中国と多くの西側諸国との関係が近年悪化している中で行われた。
同氏の訪問前、当局者らは、中国のコンピューターチップ産業の発展を遅らせようとする米国の試みなど、世界二大経済大国間の多くの紛争について打開の可能性はほとんどないとみていた。
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仮訳終わり