seisin 「THE SOUL OF JAPAN」 | KillerKiller Records 覚え書き

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展示も一段落したのでここらでブログ再開。

前回の更新以降、サ上氏に続き

CARREC氏のOOpart of JAPANESE HIPHOPがリリースされ

日本語ラップ深部に焦点が当てられた事に狂喜乱舞してました!

もし第3弾があるなら誰がどんなお宝を掘り当ててくるのかウズウズしますね。

当ブログでも普段からスポットの当たりにくい作品を掘り起こすつもりで

更新するネタ選びをすることが多いですが、

すっかり感化されたのもあり特に取り上げられづらいとこを

しばらく掘り起こしてみようかと思います。

日本語ラップインアビス!

 

 

seisin 「THE SOUL OF JAPAN」 LP

 

1.SONIQ TRIBE MIX / Radical Tune

2.INTER SECTION / DJ ZESEI

3.AU-RA (instrumental) / DJ ZESEI

4.KO-KU/虚空 / 響

5.バイオテック / テトラ

1.SHIKYAKU / DJ ISAMU

2.FRESH ALTERNATIVE / テトラ

3.KO-KU/虚空 (instrumental) / Radical Tune

4.HATSU-DO / DJ ISAMU

5.Dei・Ai / 響

6.AU-RA / 意思伝達研究所

 

01年リリースのLP。

当時wenodで新品で購入以来、ごく最近中古で1枚見かけるまで

全くお目にかからなかった日本語ラップ深部の一枚。

ネット上でもDiscogsには載ってますがそれ以外に一切情報見当たらず。

クルーのコンピという体裁になるのかな?

名義は全曲seisinとなるんだと思いますがトラックリストは一応

トラックメイカーorラッパーの名義で書いておきます。

 

A1はジャジーなネタ使いのインストHIPHOP。
Radical TuneはRHIZONEと響の二人からなるトラックメイカーのようです。
A2はアブストラクトなインスト。
ピアノネタをメインに心をざわつかせるビート。
A4は原子力事故の会見音声などをコラージュしたトラックに
男性のラッパー、響のポエトリー感のあるラップが乗ったトラック。
A5はバタついたトラックにコーラスの乗る神秘的なトラックに
女性のラッパー、テトラのスピリチュアルなラップの短い曲。
B1は不穏な空気のアブストラクト感満載なインスト。
B2はテトラのラップではなくインストもの。
癒しのギター、水の音、鼓動、アンビエント感、チャント的なものと
スピリチュアル全開で始まったと思いきや
いきなり荒いビートにスパニッシュギターの荒くれトラックに変化!
B4はいきなりスピリチュアルなスピーチから
重いベースと静かなピアノの飛び交うトラックへ。
B5はオルタナ感のあるギターに響の英語のポエトリーが乗る短いトラック。
B6でやっとラッパー2人が合流。
それぞれのヴァースで変わるトラック上でスピリチュアルなラップを展開。
けして洗練されてはいないラップながら有無を言わさず世界観を押し出す感じで
こういうのが聴けちゃうのって作品の出来という以上に嬉しくなっちゃいますね。
それもまた自主製作作品の魅力の一つかなと。