ECDの全レコード「1988~1993」 | KillerKiller Records 覚え書き

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ラッパー、ECD氏が1月24日に亡くなりました。
日本のHIPHOPの初期から活動し、
さんピンCAMPなど日本語ラップの最重要事項の仕掛人としても常に引っ張りながら
型にはまらず常に新しいものを模索し続けたアーティスト。

個人的にはスチャダラパー、EAST END×YURIの次に知ったラッパーで、
コンピ「今夜は"ラップ"ダヨネ。」に収録された「マテリアル・ラブ」が気になり、
小6の時にアルバム「ECD」と「SUMMER MADNESS」を親に買ってもらったのを覚えています。
それ以前にスチャダラのアルバムを親が持ってたので聴いてましたが
このアーティストのが欲しいと言って買ってもらったのはそれが最初です。
そんな日本語ラップの原体験から現在に至るまでずっと一番気になるラッパーでありつづけるECD。
はやくも追悼MIXなどが公開されたりなど死を惜しむ声も多い中、
当ブログとしてはこういう形が自然かなと思い全レコードまとめをしてみようと思います。

とりあえずレコードを引っ張り出してみたのですが、
2000年代以降はあまりアナログ切ってたイメージはなかったものの
それでもうちのコレクションの中で単独アーティストで最多ではないかと。
そのためブログの画像数制限もあり4回ほどに分けた記事になります。
今回プロモに関しては掲載、テストプレスに関しては同内容盤がある場合は不掲載です。
年代ごとなのでリリース順は若干前後しているかもしれません。
一部未所有のレコードもあり、そこはおいおい補完していきたいです。
それではお付き合いください。
 
※18.2.2追記 MAZZ+PMX全文 TOKYO DISCJOCKEY'S ONLY追記 情報提供:ひちゃ様
※18.2.3一部修正

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リーマンズ [リーマン革命] 7"

ECDの最初の音源はラップではありませんでした。
当時パール兄弟のバックダンサーのメンバーで結成されたリーマンズに本名で参加。
こちらの過去記事ご参照。
88年ということはレゲエDJとして活動していた時代でしょうか?
当時CHIEKO BEAUTYとユニットを組んでたらしく、その時の音源も聴いてみたい、、、

 
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TINY PANX ORGANIZATION [PUNK INC] 12"

A2:TINY PANX ORGANIZATION feat.ECD [ALL THE KING'S MEN]

タイニーパンクス89年のシングル。
一曲客演で参加しています。
高木完が珍しく英語でラップする中、ECDは日本語でラップしてます。
ラッパーECD名義では最初の録音になるかと。
 
 
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MAZZ+PMX [MAZZ+PMX] 12”

89年、MAZZ+PMXの12インチに一瞬だけ登場。
各曲の間に大勢のアーティストからのシャウトが入ってるのですが、その中にほんと一瞬だけ登場。
A1とA2の間、名乗ってすらいません。
Twitterで呟いてる方がいて気づいたのですが、流石に自分では覚えてませんでした。(汗)
錚々たるメンツにファンキーエイリアンもいるのが個人的にツボ。


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ECD [PICO・CURIE] 12"

 

A1:PICO CURIE

A2:HAND MADE

A3:CHECK YOUR MIKE

B1:CHECK YOUR MIKE (INSTRUMENTAL)

B2:PICO CURIE (INSTRUMENTAL)

B3:CHAIN OF RHYME

 

90年、MAJOR FORCEからのデビュー盤。

出自がレゲエDJだったこともありその雰囲気も残った反原発曲。

HAND MADEは短いスキット的な曲ながら当時のライブでやっていた「レコード手で逆回し」技が聴けます。

CHECK YOUR MIKEは1stアルバムにも収録されてますがこっちがオリジナル。

CHAIN OF RHYMEはPICO CURIEのアカペラ抜粋です。

 

 

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VA [TOKYO DISCJOCKEY'S ONLY] LP

VA [TOKYO DISCJOCKEY'S ONLY(promo)] 2LP

 

A2:ECD&DJ DOC HOLIDAY / マンション

B3:UPSETTER T / ドリョクとニンタイ

 

90年AlfaからのHIPHOP&レゲエコンピ、ECD&DJ DOC HOLIDAY名義で参加。

勢いのあるラップで始めたと思いきや

ガラッと曲が変わって鍵っ子の気持ちを子供っぽく歌い出すという面白い展開の曲。

プロモはインスト盤付き。

(18.2.2追記)

ランキンタクシーのラッパー名義、UPSETTER Tの曲のGuest MCにECDの名前が。

ただ、ヴァースがあるわけでもなく、、、フックのコーラスでしょうか?

 

 

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VA [CHECK YOUR MIKE] LP

VA [CHECK YOUR MIKE(promo)] LP

 

A1:INTEMPO

A5:PROMO from KISS FM(N.Y.)

A6:EYES OF STEVIE WONDER

B2:INTEMPO(Instrumental)

B4:EYES OF STEVIE WONDER(Instrumental)

 

Promo

B5:青い目のエイジアン[OKIYAMA BASS MIX](INST)

 

90年、自身の企画していたイベント「Check Your Mike」からのコンピレーション。

こちらもDJ DOC HOLIDAYとのコンビでオールドスクール感を感じる疾走感のある曲。

そしてなぜかCDに入ってない1stアルバムからのEYES OF STEVIE WONDERが収録。

CDに収録されてた「デッドストック」「青い目のエイジアン[OKIYAMA BASS MIX]」は未収録。

A5はKool DJ Red AlertのKiss FMの番組からの抜粋?

短いスキット的なもので高木完とK.U.D.Oの話す中に一瞬だけECD登場。

プロモ盤は内容が全然違って、こちらには青い目のエイジアン[OKIYAMA BASS MIX]のインストを収録。

 

 

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VA [MAJOR FORCE LABEL COMPILATION・1] LP

 

A1:CHECK YOUR MIKE / INTEMPO(INST)

A2:CHECK YOUR MIKE / EYES OF STEVIE WONDERLAND(INST)

 

年代不明、メジャーフォースのレーベルコンピ、、、の体裁のブート盤。

海外で作られたからなのか、全曲インストで収録。

内容がこの前に取り上げてるCHECK YOUR MIKEのまんまなのはまだしも、

ECD名義じゃなくコンピ名義になっているうえに、

地味に「STEVIE WONDER"LAND"」になってるおそまつっぷり。

海外でECDの名前はともかくスティービーは知ってないとまずいのでは?

ちなみにこのブート盤、第2弾もあります。

 

 

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ECD [ECD(inst)] LP

 

A1:Power Of The Underground
A2:ミスターWicked
A3:HIPHOP Game
A4青い目のエイジアン
A5mouth to mouth
B1:漫画で爆笑だあ!
B2:天敵くん
B3:アタックNo.1
B4:チェック•ユア•マイク(1992Remix)
B5:encore:I Say"Ho" 

 

記念すべき92年1stアルバムは正規盤がなく、インストのホワイト盤のみ。

詳しくは過去記事ご参照です。

まだ自分でCDも買えなかった時代にねだって買ってもらってアホほど聴き込んだ

自分の人生において欠かせないアルバムです。

前にも書いてますが、今聴いてもPower Of The Undergroundのトラックは

日本語ラップトップクラスのかっこよさだと思います!

 

 

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ECD [漫画で爆笑だぁ!(完全版)] 12"

 

A1:漫画で爆笑だぁ!(完全版)

A2:HIPHOP GAME

B1:漫画で爆笑だぁ!(完全版)前半inst

B2:漫画で爆笑だぁ!(完全版)後半inst

B3:漫画で爆笑だぁ!(完全版)フックのアカペラ

B4:HIPHOP GAME (inst)

 

92年、CDシングル「漫画で爆笑だぁ!(完全版)」のプロモ盤。

こちらも以前に記事書いてるので詳しくはこちらをご参照。

ステッカーに6トラックって書いてあるし溝的にもこの分け方なんだろうけど

インストだけ2曲に分割されてるのは謎。

CDもアルバムケースに8cmCDというマキシシングルのはしり?的な謎仕様。

そういえばYou The Rock&DJ Ben 「Lyrics」もこんな仕様でしたね

短冊からマキシへの転換期?

 

 

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ECD [WALK THIS WAY] LP

ECD [WALK THIS WAY(inst)] LP

 

M1:BACK STAGE PASS

M2:HOLD UP!

M3:RACIST

M4:IRA-IRA

M5:AGAIN

F1:ALL FREE

F2:MATERIAL LOVE

F3:LIVE ON STAGE

F4:I LOVE TOKYO

F5:BORN TO BE ECD

 

93年の2ndアルバムはちゃんと正規盤でリリース。

実は17枚もアルバムが出てながら正規でLPがあるのはこれと2010年のTen Years Afterのみ。

CDからインスト2曲を抜いた10曲を収録。

当時は現DS455のDJ P.M.XがDJを務めてたそうで、こちらでもDJ担当。

リリックも音もハードコア感のとても強い曲が多いアルバム。

初っ端からアンダーグラウンドなハーコー感を匂わせる「BACK STAGE PASS」

どてっぱらに風穴を開けられたくなかったら手を挙げろ!と叫ぶ「HOLD UP!」

晩年異を唱えていたヘイト問題に当時から噛みついていた「レイシスト」

怒りを畳みかけるように吐き出す「イライラ」など体温の高い曲が中心。

その中で彼女とデートするためにレコードを売る「マテリアルラブ」や

地元レペゼンとはちょっと違う角度での「BORN TO BE ECD」の緩さ、

「AGAIN」や左とん平の曲を引用した「ECDの東京っていい街だなぁ」の哀愁などバラエティもある良盤です。

CDと違いタイトルが全部英語になってるのはなぜでしょうね?

プロモのみでインスト盤も作られています。収録曲は同じ。

 

 

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VA [OMNIBUS#1アナログ] 12"


A1:ME AND A・B
 

93年のコンピ、というよりACROBAT BUNCHを軸にしたラッパーとのバンドセッションアルバム

「OMNIBUS#1玄人はだし」からのプロモ盤。

ECD、MICROPHONE PAGER、A.K.I、キミドリ、EAST ENDの5組それぞれ2曲ずつありますが

アナログでは各1曲ずつの収録です。

ECDとのセッション「ME AND A・B」はロックな演奏に軽いパーカッションとピアノが入り混じったお洒落な一曲。

後年ミクスチャーなど出てきますが当時こういう形での絡み方って珍しいのではないでしょうか?

他の曲も最高なので改めてこの盤はブログで紹介すると思います。

 

 

キミドリ [キミドリ] LP

 

A4:大きなお世話

 

93年、キミドリ唯一のアルバムのプロモ盤。

日本語ラップトップウォントの代表みたいな盤ですね、自分は持ってません。(泣)

feat.ECD、RADICAL FREAKS、MC JOE、GUWASSI、四街道NATURE、UG&TANIGUCHI from U.G.MAN、SONE、IMAZATO

ほんとにキミドリじゃなきゃありえないようなレンジのマイクリレー。

 

 

今回はここまで、93年までのリリースです。

個人での所蔵のモノなのでもしかしたら抜けなんかもあるかもしれませんが

徐々に埋めていけたらと思います。

それでは、次回は94年以降のレコードを。

R.I.P ECD