JOE 「JESUS CRISIS」 | KillerKiller Records 覚え書き

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存在するとは話に聞いててもあんまりにも出会わなくて
実在すら疑いかけてた盤を遂に入手!!

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JOE 「JESUS CRISIS」 7"

96年、ランキンタクシー企画のレゲエコンピ「Large Up~勝ちあがり~」に
収録のJOEの7"シングルカット。
なんとMic Jack Productionのボス、B.I.G.JOEの最初期のソロ音源!!
以前からグンジョ的 にて存在が囁かれていたものの
実物どころかネットでも一切の情報がない始末でした。
ほんとにあった~!!
Bass Kulchaというランキンタクシー主催のレーベルからのジャマイカプレス。
ラヴァーズレゲエYu-Kalie「Since I've Been Loving You」の裏面に収録されてます。

レゲエコンピにBIGJOEってのも変わった組み合わせですが
93年に行われたランキンタクシーがホストを務めるTV「Taxi A Gogo」にて
ラップコンテストで北海道予選通過、
そのまま東京の決勝にDJ Tama(SPC)とのコンビStriverz Rawとして出場、
見事優勝を勝ち取ったことからコンピへの参加につながったようです。

この盤以前にもZingi「Rhyme遊戯」への参加や
George Ken-One、Rappaz RockとしてのThe Best Of Japanese HIPHOP(Vol.3&4)
等の音源もあり、北海道の最初期を引っ張ってきたのも頷ける活動ですね。
この後JOE名義で12"「Independence Day」があり、MJPへと続きます。

肝心の内容ですが、96年という年代を考えるとめちゃくちゃかっこいい!
不穏なトラックはビートこそヒップホップをベースにしてますが
音はダンスホールも若干意識したような感じ。
イントロからランキンタクシーのトースティングで
熱く盛り上げてからのガンジャチューン!
確かお兄さんがレゲエセレクターだったとかで、
レゲエサイドへの歩み寄りがとても自然ですね。
ラップも日本語ラップがまだ試行錯誤してただろう時代にあって
確固たるスタイルでしっかりしたものです。
BIG JOEが投獄されたときにMJPとFreezer Bellが作った「Jail Bird」において
Jesus Crisisと繰り返されたのも、北海道のラッパーにとって
この時代のJOEの活動がいかに支えになってたかを感じます。
ところで最後はシャウトアウトでまだ続くような感じでフェードアウトしてくんですが、
これってCDだとまだ続くんですかね?
CDの方は持ってないのでわかりません。

表が思いっきりラヴァーズなうえにレーベルもレゲエ方面なので
日本語ラップの棚で探すのは難しいかもしれません。
レゲエ棚も注意せねば!