Minoru Fushimi「Thanatos of Funk」 | KillerKiller Records 覚え書き

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当ブログの初期にとりあげた謎の多い日本語オールドスクール、Hoodoo Fushimi。
http://s.ameblo.jp/killerkillerrecords/entry-11454102908.html
そんな彼のもう一枚のレコードを入手しました~!
これっぽっちも待望されてないと思いますが個人的に大興奮のネタですよ。

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Minoru Fushimi「Thanatos of Funk」LP

フードゥーフシミ85年のLP、多分1stになると思いますが、まさかの別名義でした!
これは見つからないわけだ、、、
まだHoodoo Fushimiを名乗る前のようでその表記は一切なし。

全10曲収録ですがラップはわずか3曲のみ。
他の曲でも歌の合間に少し入ってたりはしますがメインではないです。
今作ではインストをメインに歌、特にヴォコーダーを使ったものが多いです。
トラックもFunkを意識した感じでケンカおやじで聴けるようなめちゃくちゃな違和感はあまりないです。
ん~この点は残念。
しかしジミヘンのカバーが入ってたりドンパン節のカバーが入ってたりブルースをやってたり、やっぱりどこか方向性を間違ってて素晴らしい。

ラップトラックは「ミトコンドリア讃」「パンダ・ステーキ」「ディスコ論」の3曲。
トラックのとんでも感が薄いのでインパクトは弱いけどリリックは流石。
家畜と動物愛護を並べて語った挙句にコアラはまずそうパンダは美味そうに行きついたり、
東京のディスコのナンパな感じを指して「人の本能よさこい踊り」「ヒップホップは産まれない」とラップしたりw
その次にドンパン節を持ってくるのも良いセンスというかなんというか、、、

全体的にはケンカおやじより印象弱いし日本語ラップ好きからすら見向きもされなさそうだけど85年当時こんなのを完全自主制作で作ってたってのはやっぱりすごいなぁ。

ついでに、CDのお話。

photo:02


最近、CDでリリースされたアルバム「たまらん!!!」も入手しました!
年代がわからないですが多分3枚目。
こちらはもうリリックからトラックからサンプリングからEDITから三味線まで全てが違和感を放つ最高のアルバムでした!
本当に傑作すぎて、何故これをレコードで出してないのかが悔やまれる、、、
原発問題やレイシズムを扱ってて何気に現代とリンクした内容が流石に教師という感じ。
「てんそく小唄」なんて最早日本語ラップクラシックに入れたいです。
この後にもう一枚出てるCDアルバムタイトルは「くさや」だそうです。
絶対手に入れる!!