MAKI and TAIKI 「On The 1+2」 | KillerKiller Records 覚え書き

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トラックメイカー、DJとしての他キエるマキュウではラッパーとしても活躍した
マキ・ザ・マジック氏が昨日亡くなられたそうです。
追悼の意を込めて90年代のプロデュースワークとして名高い一枚を。

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MAKI and TAIKI 「On The 1+2」 12"

DJ TAIKIとのユニットでの95年デビュー作。
当時トラックメイカー主導でのリリースは珍しいと思います。
それぞれ2曲ずつのトラックにラッパーを迎えての4曲とリミックス1曲。

先行はDJ TAIKI。
当時数曲で組んではクラシックを残したMummy-DとZeebraコンビを迎えての「末期症状」
当時のハードコアHIPHOPを地でいくドープビーツでもちろん悪い訳がない。
マイクロフォンペイジャーを経てソロで活動を始めた初期のTwigyを迎えた「午後5時」
悪名シリーズ参加後ということで少しスタイルの落ち着いた感のあるラップが渋めのトラックによく映えます。

続いてマキ・ザ・マジック。
Lamp EyeからGAMAを迎えての「メモリーレーン・陰」
サックスのループを使った黒いトラックの高架下MIXの渋さもさることながら
DJ Wataraiのスクラッチをフューチャーしたオリジナルのビート主体のトラックのかっこよさ!
そして日本語ラップ好きにはさんピンCAMPでの名演も有名なMUROを迎えての「バスドラ発~スネア行」
Gore-TexとMacka-Chinを迎えたライブの弾け具合に対して
音源ではベースの効いたどっしりと重いトラックがなかなかに黒い良曲!
MURO単身での眈々としたラップも渋いです。

R.I.P マキ・ザ・マジック