海外でも販売されていた(むしろ日本国内より売れていた様子?)セリカは、TOYOTAの海外工場でも生産されていたのかなぁ?と素朴な疑問がわき、wikiで歴代セリカの生産台数を見ていると「おやっ」と思わざるを得ない記述を発見。
なんと4代目であるT16系の新車登録台数が異様に少ない!
その他の代の方が人気があったと言われれば、確かにそうかもしれませんが、いくらなんでも少なすぎるんじゃないか?と感じ、T16系名誉復権?の為に調査してみました。
まずはそのWiki情報から
歴代セリカの国内登録台数(初代以外)
初代:411,815台(生産台数)
2代目:137,165
3代目:151,297
4代目:39,992
5代目:74,115
6代目:89,810
7代目:27,013
初代セリカが飛び抜けて台数が多いというのは納得。
7代目がクーペが売れない時代に突入して苦戦したのもおそらく事実だと思います。
それにしても3代目から4代目でこんなに激減したら、会社が倒産するレベルではないでしょうか?
この数字が事実なら4代目は失敗作、黒歴史でしょう。これは何かの間違いだと信じたい…。
そこでT16系兄弟車である、カリーナEDとコロナクーペの台数に注目。ともにWiki情報から
初代カリーナED
生産台数:264,566
コロナクーペ
新車登録台数:34,580
うわー少ない。ものすごい差。
なるほど初代カリーナEDが兄弟の中で最もヒットした!というのはこの数字が物語っています。
コロナクーペ 好きの自分が言うのもなんですが、セリカの登録台数とコロナクーペ がほぼ一緒というのはあり得ないと感じます。
当時の中古車流通量からしても、コロナクーペ は既に「あまり見かけない車種」「珍しいクルマ」という部類だったのに対し、
セリカはけっこう友人、知人も所有していたし、そこそこ人気もあったはずです。
90年代前半にセリカは高くて買えず…比較的セリカより安かったコロナクーペ は買うことができました。
参考までにコロナクーペ の後継とも言えるカレンの新車登録台数が41,723となっているので、コロナクーペ はある程度信用できる数字のようです。
次にパーツカタログに記載があった車体番号(フレームNo.)からおおよその台数を推測してみます。
セリカ(全て田原工場にて生産)
AT160:1〜6,951
ST160:1〜10,496
ST162:1〜255,484
ST165:1〜7,610
ST163:1以降のデータがなく不明。
コロナクーペ (87年7月マイナーチェンジ前までの数。堤工場にて生産)
AT160:1〜2,138
ST160:1〜3.449
ST162:1〜5,176
やはりコロナクーペ は本当に少ない。
マイナーチェンジ後からコロナクーペ の生産工場が、セリカと同じ田原工場へ移管されて、なんとフレームNo.もセリカと共通化されてしまったようです。セリカとコロナクーペ の区別がつきません。
したがってセリカとして記載されている上記の数字は、後期型コロナクーペ も含むということになりそう。
輸出用のセリカクーペが、セリカ顔のコロナクーペ だと考えると、どちらもセリカとして生産されて、フレームNo.が共通なのは当然なのかもしれません。
そこでまた新たな疑問が。
コンバーチブルST162Cの生産台数については全然触れられていませんが、一体どれくらいだったんでしょうか?
国内で生産されて輸出する時点ではST162で、アメリカのASC社でコンバーチブル化された後に型式がST162Cとなるのか?
車体番号のプレートにはST162となっているのか?それともST162Cという刻印があるのか?ものすごく興味深いです。
トヨタ75年史のHPには、堤工場と田原工場でのセリカ総生産台数が記載されている箇所がありました。
堤工場:85年7月までで、2,416,889台!
(3代目までの生産で240万台オーバー?)
田原工場:81年6月以降XXとLB含む97年4月までで1,529,000台。(3代目から6代目セリカまで)
最初に見た新車登録台数より遥かに多くてビックリ。やはり日本国内で登録されているセリカより海外に輸出された台数が多いということのようです。
現状では正確な情報がなくてハッキリしたことは言えませんが、wikiに載っている4代目セリカは39,992ではなく、もう一桁は多いのでは?と思います。
少なくとも139,992?あるいは239,992?くらいはあるのではないかと予想しています。
それにしてもまだまだ知らない事いっぱい。
どうやって真実が調べられるのかは分かりませんが、今後新たな証拠が見つかれば訂正いたします。