第365話


こんばんは
菊水千鳳です




三峯神社へお伺いする日時が決まった、2日後のことです。


ㅤ夕方過ぎ、仕事の帰り道をいつものように歩いていたら、久しぶりにヤマトタケルさんがいらっしゃいました。

ヤマトタケルさんが何やら話しを始めたので、足を止めて会話を書き留めることにしました。


〈 以下は、ヤマトタケルさんと俺との個人的な会話ですが、その中にメッセージも含まれています。〉 



ヤマトタケルさん

【 お互いに久しぶりに
(三峯で)会えるなぁ

気の向くままに(三峯に)寄りなさい
 
あれこれ変わっているだろうから
(前回)来たときと幾らか違って感じるかもしれんな 】

(変わっているとは、多分C君がこのメンバーでは初参拝なのと、俺たちの霊視能力が前回より更に向上したことを指しているのかもしれません。)


ここで夕飯にしようと
天ぷらうどん屋で
うどんを注文しました。
この日はトッピングの少ない
アッサリ派でいきました(笑)

そして、ヤマトタケルさんの分まで増やして、うどんを差し出しました。



ヤマトタケルさん

【 同じ釜の飯を食うのもいいなあ

おい、もっとマシなのを
食わせろよな(と言いつつも)(笑)

結構 イケる うまい!】



ヤマトタケルさん

【 こういう質素な風味も悪くないぞ 】



うどん屋を後にしました。 


少し間を置いて、ヤマトタケルさんは御自身の過去を話し始めました。



ヤマトタケルさん

【 どれほど長い間 
苦痛に耐えてきたか 

泣き出したくなるほど
耐え難い日々だった


気が遠くなるような長い年月の末 ようやく (体に巻かれた鎖を)切ることができる人間(←俺のこと)を見つけた

わしら (ヤマトタケルさんと俺)は別々のようで一つだな(笑)


菊水殿の (神々の声を聴き取る)言葉はㅤ(以前より)相当上手になってきたな
素晴らしいぞ

(お主を)兄貴と呼ばせていただこう

別になんて呼ぼうと一緒だけどな


これだけの人が
(日記を)読んでくれとるんだ

手を休まずに書くといい


書けば書くほど
物語が成立してくる
脚本家になれるんだぞ(笑)

読む人を限界まで引き付けたりできるんだからな

昨晩も もしや(三峯に)
来てくれるのでは?と
思いこがねていたんだぞ 】


『タケルさんは、もしかして
今度は恩返しに 俺の(人生の)鎖を解いてくれようと思ってないですか?
この鎖、俺自身では単独では無理です。ちょうどあの時と(逆の意味で)同じですね。長い間、待ちこがねていました。
俺もタケルさんのように早く自由に羽ばたきたくて羽ばたきたくて。
時には泣きたくなったりしましたよ。
だから、タケルさんの気持ちが
よくわかりますよ』



ヤマトタケルさん

【 ははは(笑)ㅤよくわかったな
察しの通りであるぞ

ワシの中では
お主は英雄だからな

ワシも恩を返したくて
ひと肌脱ごうと考えていたとこだ


(お主も) 気の強い反面
弱い側面もおありのようだな

(これまでの半生を)
人とは決して違う より困難な
歩みとなしてきたな

お主の類まれな力は
こうした(困難の)中で
生まれてきたものなんだよ

お主のその(蓄えられた)真の力を使って (ワシの体に)強い力で結び合わされていた
固い包囲を切り裂いてくれた


夢かと思った

そっと頬をつねってみたぞ

あまりの急激な変化に
呆然となった 】


ここで、うどんだけでは腹が満たされず、パン菓子を買いにコンビニのレジへ。
適当に小銭をパッと見ないで取り出して、レジの受け皿にジャラっと置きました。

すると、おつり無しでピッタリの金額でした。


これを見て、

ヤマトタケルさん

【 おや、ぴったり(金額が)重なったではないか

(このように) ひとつの思いが
実を結ぶんだ

くじけないㅤ負けない 
絶対に勝つんだㅤと
そう決めて生きてきただろう?


「一念岩をも通す」ってあるだろ?

その通りの思いをもって
生き抜いてこられたな


痛烈に感じる

その清き思いこそが
神さえも動かす力となる


助けが必要なときに
やって来たりするんだよ

そういう気持ちの持ち方が
あらゆる天の神々の力添えに
あやかれるんだ 】



🚪 部屋に戻ると、
(ここで)ヤマトタケルさんが泣いている…

『あれ?どうしたん?』
(鎖が解かれるまでのことと、俺の今の状況が似ているのをみて、かつての御自身の境遇と重なった様子でした。)



ヤマトタケルさん

【 今夜の満月からㅤすごいキレイだぞ 夜空を満喫せい!】

と、俺の背中の右肩辺りを叩いて、帰っていきました。



 この日は夜勤と日勤をこなしたので、風呂上がりにベランダで満月を見ようとしたものの、寝入ってしまいました(泣)。

しかし、朝方に目が覚め、
空を見たら満月でした。


眺めたあと、月に思いを語っていたら、ツクヨミ(月読命)さんが現れました。



ツクヨミさんいわく、

【 ソナタにはソナタの歩みというものを持っている 

ソナタにしか出来ない歩みだ

選んだ歩みをしっかりと進んでいかれよ

願いはこの先
間もなく手にされるだろう

見守っているぞ 】と。


これを聞いて、また布団に入りました。


ヤマトタケルさんは満月を見て
ツクヨミさんと語るように
案内してくれていたのかもしれません。


翌朝、三峯神社へ

続く