※保志喜久玲(きくれい)の神社紀行(外伝)
(富士急ハイランドHPより)
きくれいの神社紀行外伝
《富士急ハイランド☆絶叫マシン紀行②》
~対戦相手:高飛車~
初戦を際どく引分けに持ち込み、
次の対戦相手は高飛車。
待ち時間は90分。
このマシン、
ほぼ90度真上に登った後、
121度の傾斜で滑り降りるらしい。
直下を超える角度ですし
確実に宙に浮くでしょうけど、
これではすでに
“傾斜”とは云わないのではないでしょうか。
8人乗りの前列左端に陣取って発進。
すぐに真っ暗闇に入り何も見えなくなって、
いきなり急加速、急旋回、ひねりも加わります。
“位置エネルギーを使わずに
加速するコースターがある”
そう聞いた事はありますが、
予備知識なく本番だとさずがに面食らいます。
ここで慌ててはFuji‐Q様の思うツボ、
アゴを下げ歯を食いしばって耐え忍ぶのです。
外に出てしまえば進路が見えて、
体重移動で乗り切る事ができます。
初戦で培った高い学習能力を発揮する私。
(富士急ハイランドHPより)
速度が下がっていよいよ山場を迎えます。
真上に巻き上げられ全体重が背中にかかります。
なおかつ、
安全ベルトに包まれて身動きできない状況。
何処まで連れて行く気だ!と
疑心暗鬼の心地になるのです。
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頂上を過ぎ落下直前の急傾斜で
突然クッと停まります。
ここであえて停止する事で、
更なるスリルを提供せんとする親心でしょう。
事前通告なく1分以上動かなくなれば
更なるパニックは確実なのだが・・・
などと、あらぬ妄想が膨らみます。
『レールがない!先が見えない!』
事務所随一の絶叫マシン好きが隣ではしゃぎます。
進路が、行く先が、直下へと消えているのです。
額の上に地面が見え
お尻が浮いたのは一瞬。
最高速度100キロ。
あっけなく最大の難所を
滑り抜けていく我が高飛車号。
(つづく・次回は神社紀行本編)
(富士急ハイランドHPより)
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