令和6年3月13日 中潮 旧4日 晴れ
3日前の釣行計画は強風波浪でボツ。しかし、気持ちに火が着いてしまいました。単独ででも、行ける時に行っておきましょう。今回は上り鯛を狙って中泊行、今回はこだま渡船さんを利用して、オオダコで竿出しです。
本日の満潮は、計算上では8時頃です。ゆっくりと仕掛けの準備をしても、狙いの引き潮には、まだ時間があります。おにぎりを食べながら、釣り座、魚の取り込み位置を確認します。
第1投は7時15分、かなり流れは緩くなっています。満潮直前、人が歩くほどの流速になった7時40分、ウキが約25m流れて、スッと沈みました。朝の挨拶をしてくれたのは38cmのイサキ、これは歓迎です。
8時過ぎ、本命の引き潮に変わりましたが、ウキに反応はありません。2時間経過した10時10分、突然に青物のアタリがありましたが、ハリスが釣座前で張り出した磯根に擦れて、バラシ。
その15分後に、磯から30m沖で再び青物がアタリます。今度は強気かつ慎重に引き寄せ、張り出した磯根をかわし、玉網ですくったのは72cmのハマチでした。
それならば、とウキ下を5ヒロほど下げてみました。投入して20mほど流れたウキがモゾモゾと沈みます。『根がかりか?』と、あわてて道糸を巻くと魚信あり。釣れたのはオオモンハタより美味しい(?)、アカハタです。
朝の強風は少しずつ収まってきました。北風なので、仕掛けの遠投も可能です。早朝は気温が低かったのですが、10時になると陽光は明るく、風を避けると磯上も春です。
風が弱まると、魚のアタリも判りやすく、沈みかけたウキにアワセを入れ、36cmのイサキを追加しました。
サシ餌は取られたり残ったりの繰り返しです。今日のエサ取りは、そんなに多くはいないようです。遠流していると、ウキが沈みました。釣れたのは3匹目のイサキ、36cm。
さらに、11時15分、同じような潮筋に乗せて、しばらく流れたウキが消えます。道糸を張って、魚信からイサキと判断、ゆっくりと引き寄せて抜き上げたのは37cmの良型でした。
引き潮本流への引かれ潮が右手沖へと流れています。サシ餌は針にまだ付いているのか、不安ながら道糸を出し続けます。
約50m沖でウキが沈みました。一呼吸おいて、アワセを入れると、待望の真鯛の引きが伝わってきました。慎重に引き寄せると、磯前に見えたのは良型の真鯛です。11時30分、磯に上がった久しぶりの1枚は54cmありました。
本命魚が1枚出て、気持ちに少しゆとりができました。渡船の迎え時間は14時前、引き潮は続くし、竿を出す時間は十分残っています。「もう1枚来てもいいだろう」と独り言を言いながら、仕掛けの投入を繰り返します。
12時30分、マキ餌をカゴから出すために竿を煽ると、ウキが沈んだままに、出てきません。『おおっ?』と、胸が高鳴りますが、釣れたのはこの日の最長クラス、38cmのイサキでした。
干潮は14時過ぎのため、あきらめることなく、許された時間一杯、竿を出し続けました。しかし、“泣きのもう1枚”は叶うことなく、片付けの時間となりました。
沖へ向かう渡船が見え始めます。釣り道具を収納して、船着き周辺の磯に絡んだ釣り糸を拾っていると、迎えの渡船がやってきました。その後他磯の数組を乗せて、無事帰港したのでした。
桜鯛の先発隊は磯周辺に到着しているはずです。今回は、文字どおり“珠玉の1枚”でしたが、真鯛を含め、イサキ5匹、ハマチ1匹、アカハタ1匹、計4種類の美味しい魚を釣り上げることが叶い、満足しています。