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磯人の釣り釣れ報告

マダイ・イサキを釣りたいな  ---カゴ師の磯釣りてん末記---

令和6年5月19日 中潮 旧12日 曇り

 

 船長さんに電話を入れてみると、型の良い真鯛がボツボツ出ているとか。この日は北北東の風で、曇り空も14時頃まではもちそうなので、今回は、Oguさんと三崎の磯へ行ってきました。

 

 船長の計らいで、今回は朝5時過ぎに出船、14時までの、長めの釣行予定です。港を出た渡船は、朝もやの海をゆっくりと走行し、10分弱で着磯しました。

 磯に立ってみると、無風で穏やかな海面が広がっています。幸いにも、イセエビ漁の網は入っていないようです。

 ちょうど満潮から引き潮への入れ替わりの時間帯です。朝まづめ、潮替わりの好時合いを逃す手はないと、急いで仕掛けをセットします。そして恒例Oguさんのお神酒神事で釣り開始です。

 程なく、引き潮が北東向きにゆっくりと動き始めました。しかし、100m程度仕掛けを流しても、二人ともサシ餌はそのままです。齧られてもいません。

 8時過ぎにOguさんがやっと25cm級のウマズラハギを確保しましたが、私のウキは沈黙を続けています。ツバクロやササノハベラが多い三崎の海で、エサ取りさえいない、これは異常事態です。

 右から切れ藻が・・・

 この時季の厄介物、切れ藻が引き潮に乗って磯近くを帯状に流れてきました。道糸に絡んで邪魔をします。これを嫌って藻を外そうと竿を2、3度回振ると、魚信が・・・。9時35分、切れ藻につらせてもらったのは34cmの真鯛です。

 なんとか、合格サイズ

 引き潮がいい感じで続いています。Oguさんは50m沖の、東西に長くできている魅惑の潮目を攻めたいのですが、仕掛けがそこまで飛びません。

 10時過ぎ、想定外の通り雨がパラパラと降り、止んだと思っていたら、突然に南からの強風に襲われました。海面は俄かに波立ちます。何よりも真正面からの強風に、仕掛けを10m投げることもできません。北向きに浅場で仕掛けを投入してみますが、潮は流れません。

 北向きに竿を出すOguさん

 「北東風の予報だから、一時的な風かな?1時間限りとはっきりしていれば辛抱して待つんだけど、どうしたものか」

と、二人で話しますが、風向きがいつ変わるかは、“神のみぞ知る”、です。

 そんな時、船長から電話がスマホに入ります。

「南風が強いから、釣りにならんやろう。中止にせーや」

これで、緊急撤収を決断しました。

「11時15分には道具の片付けができるから、その頃に迎えに来てください。」

 大急ぎで道具を片付け、北向きの船付きで渡船を待ちました。

帰港してから船長いわく、

「先日は満ち潮で80cm近い大鯛が出ていた。13時前には満ち潮に替わるから、午後2時までやらしてあげようと思っていたが、悪天候では仕方ない。」

この情報を先に聞いていたら、磯の北面で安全に耐えて、風変わりを待っていたかも・・・。

 

 今回、満ち潮を攻められなかったことは悔やまれます。それにしても、冬場にいる小鯛、小イサキやエサ取り魚が、それより水温の上がっているこの時季に、ほとんどいなかったのは何故か、二人とも理解できません。大きな課題が残った感じです。

令和6年5月8日 大潮 旧1日 晴れ一時曇り

 

 溶岩が冷えて固まったような黒い岩と、西海鹿島あたりから見え始める黒色がかった紺碧の海は、佐田岬の海とは一味違った雰囲気を醸し出します。今回は中泊港から出船、このエリアでは夕釣りが始まっているため、昼釣りは5時出船、12時納竿までの釣りとなります。

 

 磯上がりしたのは5時20分、満潮予定は6時45分頃で、まだ速い満ち潮が流れています。ゆっくりと仕掛けを作り、釣り開始です。満ち潮が緩んだ6時10分、道糸を巻き取りかけた針に飛びついたのは33cm、オスの若イサキです。

 潮流の止まりかけた6時30分、磯に向かって弱く押してくる流れの中で、ウキがスッと沈みます。弛んでいた道糸をあわてて巻き、『カラ振りか!』と焦ってアワセを入れると魚信が返ってきました。釣れたのは38cmの抱卵イサキ、これは歓迎です。

 引き潮に替わって、南西向きの流れでイサキの37cmを追加しました。

 午前8時、釣り座正面、30m沖の近場にあったウキが消えました。引き寄せる途中の“引き”は頭を振るような反応です。『おおっ、これは!』と期待しましたが、磯前に浮いたのはマダイならぬ青ブダイ、ガックリです。

 ナガハエ先端には、フカセ師さんが1人で竿を出していました。引き潮の激流で、イサキの33cm級がよく釣れていました。でも、<イサキの良型を狙うなら、フカセよりカゴで遠投する方が良い>、私はそんな拘りを持っています。

 9時30分、小地の小三角向きに流れていたウキが沈みます。魚の抵抗感から、『やっと中型真鯛がきたか?』と思いましたが、釣り上げたのは40cmほどの抱卵イサキ。

 引かれ潮の動きが良く、魚族の活性が高いようです。サシ餌はほぼ毎投ごとに、取られています。そのような状況の中、2投ほどサシ餌が針に残りました。3投目、約5m流れたウキが横に寝ました。あれっ?と思って道糸を巻くと魚信あり、針掛かりしたのは青物です。磯前に引き寄せ、自ら玉網ですくったのは53cmのヤズでした。

 本日は大潮、旧暦1日です。午前11時前にはかなり潮位が下がっていました。釣り座の背後、北西方向に見えるのは小横島、カゴ釣りの名磯デッパリは空いているのかなぁ・・・・。

 その後、33cmのオスイサキを追加、さらに11時15分に39cmの抱卵イサキがきました。これならOKです。

 引き潮は続いていますが、今日はここまで、11時30分には道具を収納して、岩やカメノテに絡んでいるハリスなどを集めました。そして、腰を下ろして一休憩していた12時15分、予告どおり迎えの渡船が到着、道具一式を積み込んで離磯しました。

 真鯛狙いだったため、ウキ下は深め、太仕掛けでの釣りでした。マキ餌にアミエビを混ぜて、始めから狙いをイサキに絞っていれば、もっと数を出せたと思います。

 今回は本命不在、昨年末から不調が続いています。クーラーの中に“赤い色”が無いのは寂しいですが、お土産の抱卵イサキ、松山のスーパーでは35cm弱を1尾1,000円で売っていました。次ぎの中泊行きは“梅雨時期のイサキ狙い”かな。

 

 ところで、中泊エリアでは、諸経費高騰のおり、渡船料を1,000円UPしました。でも弁当・見回り便はカットされたままです。これって・・・・。

令和6年4月27日 中潮 旧暦19日 雨後曇り

 

 前日に確認した天候は“曇り後晴れ”でした。ところが、早朝の三浦半島へ入ったあたりから想定外の雨、10時頃まで続いた久しぶりの雨中の釣りとなりました。

 

 渡磯は5時20分、満ち潮が南西向きに潮目を作っています。冷たい小雨を気にしながら、仕掛けをセットしました。そして、恒例のお神酒神事で釣り開始です。

 サシ餌が取られたり残ったりの中、7時40分、まずOguさんのウキが反応しました。

「小さいけれど、真鯛のようです。」

楽々と引き寄せ、磯に抜き上げたのは30cmほどの小鯛、照れながらカメラに収まってくれました。

 満潮は8時30分頃と見込んでいましたが、緩やかになったものの、9時を過ぎても潮変わりになりません。

 黒島向きに投げていた私のウキが、前触れもなく突然に消え、強い引きが手元に伝わります。

「きた!真鯛ならこれは大きい。」

Oguさんが玉網を持って、磯前に待機してくれますが、魚が左右に走るようになりました。姿を見せたのは、大鯛ではなく青物、すくい上げてもらったのは72cmのハマチでした。

 Oguさんはサシ餌に秘密兵器を持参していました。瀬戸内産の小エビです。真鯛にとっては、オキアミなどという日本近海にいないマヤカシ物より、地産地消のごちそうでしょう、との狙いです。私もこの発想には賛同します。

 10時頃にやっと雨が上がりました。二人とも防寒防水上着は持っていたのですが、防水ズボンは無かったため、太ももからふくらはぎまで濡れて、寒さを感じました。

一方、風が無いため、眼前には波気のない海が広がっています。こんな静かな海での釣りは、記憶がありません。

 本命の引き潮が流れていた10時30分、釣り座から約40m沖にあったウキが沈みました。一呼吸おいて道糸を巻き、アワセを入れると、真鯛の引きが伝わってきます。

「磯前の大きなシモリに気をつけて」

と、声を掛けてくれたOguさんにすくってもらったのは、51cmの真鯛でした。

 引き潮が潮目を作りながら南西方向へ流れていきます。その潮目の乗せるために近場から仕掛けを流していたOguさんのウキが入りました。また磯ベラかホゴだろうと気を抜いていると突然の引き、シモリに張り付かれ、ラインブレイクでバラシに。おまけに金属カゴとウキのロストは痛い・・・。

 その後はエサ取りの猛攻を受け、釣果がないままに、14時15分に納竿としました。ゴミを拾い、磯上に落ちたマキ餌を海水で流します。

 14時45分に引き上げの渡船が到着、二人で道具を積み込み、離磯しました。

 この磯はマキ餌で真鯛を寄せることが肝要と、星遊会コンビではめずらしく、オキアミに配合エサを混ぜての釣りを試みましたが、そもそもエサ取りの多い磯に、さらにエサ取りを集めてしまったのかもしれません。

 天候、仕掛けのタナや投入ポイント、流し方(エサ取りが多いため、遠くまで流すのではなく、短い区間を回数多く・・・)等々、今回の釣りはいろいろと読み違いがあったようで、反省しています。

 

 実は、10日前に大きな地震が発生して、余震が続いている中での釣行でした。釣果に影響があったかもしれません。実力が伴わなかったのかもしれません。答えは神のみぞ知る、です。