受け入れOKしてくれた、大病院へ向かう救急車。
道を曲がるとき、頭側が振られるので、めまいがして気持ち悪くなる。
大病院に着いたとき
「着いたからね！」と言う救急隊員の大声を聞いた。
でも、次の私の記憶は、手術中の医者たちの会話。
小菊から聞いた話では
大病院に着いたとき、心停止してしまい、
電気ショックをしたそうな。
幸いすぐ戻って来たので
「これぐらいなら後遺症もなく大丈夫だよ」
「最悪の状態で来たけど、それが病院で良かったよ」
と、医者に言われた小菊。
ここで涙が止まらなくなったそうで。。。
小菊には本当にかわいそうな事をしたわ。。。
私が医者の会話で目が覚めたときは、今思えば手術中だったのね。
「造影剤追加！」とか
「こんな0.4ミリもない血管で…」とか言ってて
胸のあたりが、皮膚の下でグシャグシャいってるのを感じた。
でもまだ私は苦しいので、「苦しい苦しい」しか言えずに
悶え苦しんでて
「もう少しだからね！ …慎重にな…」と医者か言ってるのを聞いて
今、１番動いてはいけないときなのを察して、
これ以上我慢したことないくらい、動くのを我慢した。
でも、我慢しきれてなくて、麻酔を追加されたらしく
ここから意識なくなった。
麻酔といっても、ウトウトする程度の局部麻酔だったようで
次に目が覚めたのは、術後でベッドごとガラガラと移動しているときだった。
小菊（21歳・大学4年生）が、私の妹と一緒に
暗闇の中、待ってた。
20時に救急車で運ばれて
24時に手術が終わって 小菊が帰宅したのは
夜中の１時をまわっていたらしい。