徒然にひとりごと
とある物語 第七章
物語9
ザギが卵のある聖域に入ると、すぐに異変を感じた。
「まさか…ない!大切な卵が」
それは次に生まれる卵であった。配置される惑星も決まっていた。
でも、まだ早い。今はまだ駄目だ!
その二つの卵が忽然と消えた。
ここから卵を持ち出した者…ディルしかいない。
なぜ?ディルが?
物語10
ディルは、二つの卵を乗せて、船を惑星から出発させようとしていた。
大丈夫、僕は、ちゃんとできる。
ずっと、ザギの仕事を見てきたんだから。
船に乗せた卵を固定させて、惑星の位置を計算して、操縦席に座った。
そして、船は静かに惑星から浮上していった。
すると、そろりと、現れた男がいた。
「ディル…ご苦労さま」
とその男は言った。
ディルは、自分一人だけ乗り込んだと思っていたので、びっくりした。
「……」
ふっふっふっと、男は肩を上げて笑った。
「まんまと卵を2つ、手に入れたよ」
…………
続きます。
では、また🖐
📝🍵