女子大生映画漬け



この映画は存在感がありますね。



タイトル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の


”ヘドウィグ” はジャケット↑の主人公の名前。


そして ”アングリーインチ” (怒りの1インチ)というのは


性転換手術の失敗によって股間に残された跡のこと。




彼は男性を愛しました。


愛のために、女になろうとしました。


けれど1インチが残ってしまいました。


彼は男なのか、女なのか。


彼は、うたいました。


プラトンの「愛の起源」を。


昔はふたりの人間でひとつの生命で、だれしもかたわれが世界のどこかに存在している。という詩を。


彼は、うたいつづけました。


メイクをして、ウィッグをかぶり、奇抜な衣装を着て、


叫ぶように、泣くように、責めるように。


だけど彼はただ愛が欲しかった。


ただそれだけでよかったのに。













オリジナルの音楽が本当に素晴らしいです。

映像と兼ね合わせて、芸術的だと思います。









女子大生映画漬け



久しぶりに素敵な邦画に出会いました!



ダメダメな親父としっかり者の娘が、遺産を資金に、今どき「純喫茶」を開店する・・・というお話で。




全体的にコメディです。宮迫さんはさすがにおもしろいし、

仲 里依紗がすごく普通なのがまた良い!常に少し不機嫌な感じの高校生を上手く演じてます。

きっと笑いのセンスもちゃんとあるんだろうなっていうのがセリフのタイミングからもわかる。



まぁよくあるドタバタな感じのコメディかなって思っていたんだけど、

ラスト近くで思わず目からウロコを落とされました。




主人公のダメ親父は、まったくセンスのない喫茶店をつくったうえ、雇ったバイトの若い子(麻生久美子)にデレデレと恋をしちゃって、娘はそんな父親に本当に嫌気がさしているんだけど、


私も見ながら、こんないい年して色気づいてるような大人って気持ち悪いよなぁ、って娘に共感しながらみていたんですが、


離婚しているお母さんのセリフで、


「大人だって恋したいし、ドキドキしたいのよ。」


っていうのをきいて、ハッ!となりました。本当にその通りだって。


私のなかに勝手に「大人はこうあるべきだ」みたいな偏見が出来上がっていたけれど、

大人だって結局私と同じ人間で、いろんな人がいて、私たちと同じように欲だって持っているんだ。

ってそんな当たり前のことに気づかされました。



大人になるということは仙人になることではないしね。


少しだけ、世の中の大人を見る目が変わったかも、と思います。





平凡だし下品な映画だけれど、観る価値あります!すべての年代の方におすすめです!







女子大生映画漬け



「嫌われ松子の一生」とともに、中谷美紀の”不幸物語”傑作です。


そして個人的にはこっちのほうが好き。




中谷美紀演じる主人公は、幼い頃から貧乏やいじめなど、目をそむけたくなるほどの不幸続きで、

現在の恋人はロクに働かず、彼女の家に住み込んでいる、いわば”ヒモ”男。(阿部寛)


この男がまた大変で、ちょっとでも気に入らないことが起こると ↑このようにちゃぶ台を


ガッシャーーーーン!


とひっくりかえしてしまうのです。


他人からみればこのロクデナシ男は彼女の不幸の続き、

だけど彼女は彼を本当に愛していて、誰がなんといおうと”幸せ”なのです。





この映画は泣きと笑いのバランスが絶妙でした。


さっきまで「こいつらあほや~」って笑ってたのに、


そのすぐ後には涙ぐんでしまってたり。



テンポもすごく良いです!

中谷美紀と阿部寛を中心に、キャラクターの個性が際立っていて、コミカルで本当に楽しい!


そしてこの映画で一番素敵なのは、


二人の人間の


全く目には見えないけれど


本当に深くふかいところで


つながっている


愛情や絆や信頼を


とっても不器用な姿で見せてくれているところです。




美しさは、美しく見えるものの中だけにあるとは限らなくて、

どんなものでも、そのもっともリアルな姿がもっとも美しい



そんなことを思った作品でした。