クリッカートレーニングセミナー～1～

～長文になりますので2つに分けます～

1月31日に開催された

クリッカートレーニング

3時間のセミナーでしたが

とても楽しく新鮮に聞く事が出来ました。

まず大事な事は、決して強制ではなく躾でもない事。

クリッカーで自発的な行動を引き出すのが目的ですよ

では、何のためにするのか？

①生活の質の向上

②苦手意識の克服

③動物を長期に健康的になおかつ動物も人も
　　安全に飼育するためのトレーニング

例えば･･･

怖がりさんに初めて見る止まり木に止まってもらう作戦

①止まり木を絶対に動かす事なく置いておく

②インコさんが「なんだ？」と遠くからチラ見をする。
　　その瞬間にクリッカーを隠した状態で1回鳴らす
※近くで鳴らすとビックリしたり怖がるといけない為

③直ぐに大好きなおやつを１粒あげる
※おやつも隠した状態で１粒だけあげる。
　おやつに目がいってトレーニングにならない為

④近付こうとしなくても見たら１回鳴らしおやつを１粒の繰り返し

次のステップへ･･･

①今度はチラ見しただけではクリッカーを鳴らさない

②インコさんは「あれ？ならない、何で？」
　　と首を傾げて考える
※その間は絶対に話しかけたり邪魔してはダメ

③考えた末、少し近付いてみる。
　　直ぐにクリッカーを鳴らして１粒おやつ

次のステップへ･･･

①今度は止まり木に触れたらクリッカーを鳴らして１粒おやつ

次のステップへ･･･

①片足を乗せたらクリッカーを鳴らして１粒おやつ

最終的には止まり木に乗るとクリッカー鳴らしておやつ１粒

これをおもちゃや色々な事に変えて苦手克服をなくす

つまり

新しいおもちゃは怖いから近付かない
　　　　　　↓
飼い主が「せっかく買って来たのに遊んでよ～」と無理矢理近づける
　　　　　　↓
益々怖がり嫌がり拒否をする

の悪循環を

インコさんが自ら動いた行動により音が鳴る
　　　　　　↓
おやつが出てくる
　　　　　　↓
　　　　　嬉しい

に意識を変えてあげる事によって

「次は何をしたらおやつがもらえるんだろう、ワクワク

」

に変えてあげるトレーニングだと言う事です。

意識付けを変えてあげる事によって

発情の抑制にも十分繋がるようです。

こうやって書くと

「ほんと～！？出来るの～？」

と思われると思いますが

実際にインコさんにクリッカーを使い実践させてもらった所

クリッカーが初めてのインコさんでもきちんと反応していました。

鳴らすタイミングやインコさんの気分もあるので

毎回うまくいくとは限らないと思いますが

だいたい３日～１週間で慣れてくれるそうですよ。

あと、インコさんの集中力は３０秒しかもたないそうです。

やり過ぎには注意です

なぜクリッカーがいいのか？

①伝えたい事がピンポイントでわかりやすい

②記憶に残りやすい印象的な音

③ご褒美が出る方法なので関係を壊しにくい

④束縛や強制がない

⑤離れた場所からでも可能

⑥嫌な物との関連付けがないのでストレスが少ない

⑦「人」に依存してない為ルールに従ってる限り誰がしても同じ結果がでる

自発的に動いた事でのご褒美なので

ストレスはないと私も思いました

あと、TSUBASAさんのセミナーでも触れていましたが

私達お世話係はこの子達の一生を見届ける義務があります。

でも、いつ何が起こるかわかりませんし

大型インコさんは長生きですよね。

だから

「いつでも　どこでも　だれとでも」

何処に行っても、人見知りなどせず

誰とでも楽しく遊べ暮らせるような子に育てる。

簡単なようで難しい課題ではありますが

とても大事な事なんだと思います。

ききは家族以外の人と触れ合う機会がなかったので

凄く人見知りをします。

私がいなくなったらききはどうなるんだろう･･･

絶対にききより早く死ねません

「呼び鳴き」についてもやはり無視は止めた方がいいようですよ

人間で例えてお話しをして下さったのが

隣にいる友達が「さときちさん、そこのペン取って」と言うのに

さときちは無視をしている。

もう一度「さときちさん、ペン取ってくれる？」と聞こえるように大声で言ってみる。

さときちはまだ無視をしている。

今度は私に触れながら「ねえねえ、さときちさん。ペン取ってよ」と言う。

さときちは頑なに無視。

すると「何この人･･･私の事が嫌いなの？じゃあもういいよ！ふん！！」

ってなるでしょ？

インコさんも同じように

「何で呼んでるのに無視するの？じゃあ、もういいよ･･･」

となり黙ってしまう

これはもうコミュニケーションを絶ってしまった証拠なんですって