お母さんからの電話で
彼が家以外では
トイレに行けないこと
トイレが心配で、
外で飲食しないこと
それを受けて
こちらで
トイレを使う練習を始める と
言ったものの
うーーん・・・
この話を彼にどう伝えるか?
わたしが、お母さんから聞きました
って言うのも
お母さんが、森野さんに話した
って言うのも
なんか違和感がある
お母さんにお願いして
一緒に来てもらいました
彼とお母さん
わたしと上司で話し合います
上司を入れたのは
今後のトイレ支援のときに
男性が必要だと思ったからです
その場で、お母さんから
トイレのこと話したよ、と告げられて
絶句する彼
みるみるうちにへこんでいきます
これから就労をめざすうえで
ここはクリアしておく必要がある
と伝えると、力なくうなづきます
そうだよね
わかっているよね
でも、できないんだもんね
ちょうどいいので、
ここに通っているうちに
練習しましょう
1.カウンセリングの前に
トイレに行く
最初は、その場にいる
ところからスタート
2.水分を持参して
わたしと話し始める前と後
少しでいいので飲む
3.それに慣れたら
ここで昼食をとる
外で、ごはん!と驚かれます
お母さん、みんなで
外食がしたいんだって
と伝えます
にこにこしながら
見守るお母さんが一言
「ここで食べるなら、
お弁当作ってあげるよ」
お母さん、やさしいね~
それから、
わたしから彼に確認
ご両親だけで
外食してきてもいいかな?
彼は
へ?そんなこと?全然いい
と即答
なんだ、よかったんだ
少し拍子抜けしたお母さん
家族だけでがんばってると
ひとつの考えにとらわれがち
他人が入ることで
問題解決への
新しい視点、新しい切り口が
見つかるときがある
じゃあ、さっそく練習スタート
所長とトイレに行ってきて下さい
中に入って見てくるだけでいいから
どんなトイレだったか
お母さんに報告してね
今から?と
にらまれますが、送り出します
では、がんばっていきましょう
へつづく