電車の中で文章を書いていると、おじさんとかが「お、勤勉だねぇ」って覗き込んでくるんです。
で、書かれている文章が
「(NPC名)の頭が弾けとび、首の断面から触手が伸びてきた。その先端が鎌状になり、君たちに斬りかかってくる!」
とかだった時、すごい残念そうというか、後悔と悲哀と侮蔑と憐みの目になるんです。
自分から覗いてるんだろうが!!
どうも、ダイです。
「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」
ニーチェのこの言葉はまさにクトゥルフの世界を明確に表していますね。
さて、深刻な記事を一つ上げましたので、もう一つ明るい物でも。
今、クトゥルフTRPGというゲームの管理人=KPを務めさせてもらっています。
ここだけの話、実は今行っているセッションはオンもオフも既存のシナリオを使っているのです。
どっちも既存っていうと少し語弊がありますね。
オン→ルールブックに掲載されているサンプルシナリオ
オフ→一度仲間内で回したことのあるシナリオの再利用
どちらも「これは何度やっても面白いだろう」というシナリオになっています。
半分は自画自賛です。はい。
実際に「あっ、これ俺知ってるシナリオだわ」と言われても、その後に
「あれ、この場面この後どうなったっけ…」「ここの重要な情報ってなんだったっけか…」
ってなるシナリオとなっており、何度でも挑戦できる仕組みにしています。
ここだけの話、俺のシナリオには特定の情報やイベントを起こさないといつまで経っても出現しないキーパーソンとかもいますので。
その情報を得るには探索が必要だったり、固有の職業の人が必要だったり、時には戦闘が必要だったり。
その時のPTメンバーによって得手不得手はありますから、二週目だから絶対に有利、とは限らないのです。
さて、そうは言いましても、所詮は二週目のシナリオでして。
二週目の人には驚きとか面白さがあまりないのかなぁと、ふと考えました。
そこで、サンプルシナリオをちょこっと弄って、
「クトゥルフらしい理不尽さ、探索者に訪れる不幸、困難、試練」
という原点回帰の要素と、
「アメリカのホームドラマにありがちなコメディ要素、バカバカしさ、ナンセンス」
を組み合わせたシナリオを作ろうと思っています。
タイトルは「ゾンビのコンサート」
あらすじはこんな感じ。
・ある日、探索者たちは酷い匂いのする男性たちから、コンサートでの演奏を成功させるため協力を要請される。演奏者が足りないということらしい。
・そのコンサートを邪魔しようと謎の組織が現れる。実はコンサートの正体は【神話生物対抗「いあ・いあ・こんてすと」】だったのだ!
・果たして依頼人と探索者たちは演奏を無事に終えることが出来るのか。そして優勝賞品の幻の楽器の正体とは!!
「僕たちの願いをかなえるために、手伝ってくれないかい?ポゥ!」
「お前たちの妨害工作は、全てまるっとお見通しだ!」
「違うさ、俺たちはそんなにいい奴らじゃない。自分のことしか考えてないよ…」
「ウオオォォォォ、ハスターチャァァァン!カワイイヨォォォォ!!」」
「最高のチームだ!世界のどのバンドにも負ける気がしないね!特に魚面にはね!」
「君達に出会えて本当によかった。ありがとう…さようなら」
あらすじで神話生物のネタバレが起こっているあたり、最初っからホラーやる気ないだろ!って言われそうです。
その通り!今回は全然ホラーをする気がありません。
なので登場する人たちも、いつもにも増してぶっ飛んだ人たちにするつもりです。
個性的過ぎて「元ネタ誰だかわかんねえよ」ってくらいにしたNPCを出すつもり。
PLもそれなりに濃いキャラクターでノリノリにロールプレイしてもらったほうが楽しめるはず。
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こっからちょっと脇道。
俺のシナリオについての考えなんで、興味ない方はすっ飛ばしてください。
俺のシナリオに一度でも参加した人はわかると思うんですけど、俺の用意するNPCキャラはほとんどが既存キャラの性格と見た目をしています。
今のオフセで最初に登場した依頼人なんてガンダムSEEDのキラ・ヤマトでしたし。
警視庁にも特命係があって例のあの人がいたりしますし。しかも協力してくれる。
なんで既存キャラを出すのか、というのは、次の理由からです。
・セッションという短い時間では、この人がどういう人かという説明が非常に面倒。また時間がかかりすぎる。
・そのキャラクターが、今まで出てきた人物と混同されてしまい誰かわからなくなってしまう。
・NPCに愛着がわかず、捨て駒キャットにすることを躊躇わなくなってしまう。
三番目が結構重要で、「肉盾が増えたね!」くらいに考えられてしまうと非常に辛いものがあります。
お前はどこのサイコパスだと。
そもそも、常人だったら「自分に良くしてくれた人とか守ろうと決意した人がズタズタに引き裂かれて殺された時であるから」SANチェックが起こるんです。
新聞記事とか読んでも普通の人は人の死をあまり意識しませんし、警察官も臨場で心をかき乱したらやっていけません。
それでも、新聞に載っている名前が知り合いの名前だったり、容疑者として挙がったのが自分の恩師だったりしたら動揺はするでしょう。
それが人情ってもんです。
それをNPCにもしてほしい、人を大切にしてね、というメッセージを込めてNPCは既存キャラにしています。
なので、死ぬときは色々と探索者に絡ませて死なせます。SAN値削るか事件に巻き込むかはさせてます。
ここまで
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話を元に戻しましょう。
なんでコメディをやるかって話でしたね。
最近ちょっとホラー色が強いシナリオを続けてやっているので、参加者のリアルSAN値がもりもり減っていると思い、こういうシナリオを立ち上げることにしてみました。
実際俺のSAN値が減少中です。
最近夢の中で人に嗤われたり、強い口調で非難されたり、追いかけられたりすることが多いです。
あと、初めて出会った人に追いかけられたりとか。
昨日の夢は美少女が真顔で追っかけてくる夢でした。
いや、無表情で走ってこられたら可愛い女の子でも怖いですよ。
なんというか、不自然さからくる不気味さというか。
この上で明日あたりに母親が借りてきた「不安の種」を見るんだぜ…?
信じられないだろ…明後日の俺、精神状態大丈夫か…??
だからたまには明るい話をやりたいじゃないですか。
TRPGの話を日記にするとついつい長くなってしまいがちですが、とにかく新しい話を一本書いてみようと思います。
あとは何度も回してシナリオ自体を磨き、完成させられればいいなと思っています。
そういう意味では、今使っているシナリオももっともっと使い込んでいこうと思います。
そのほうが対応も早くなるし、PLと協力してドラマチックな展開を生めそうですし。
少ないシナリオをやりこんで専門家になるっていうのが俺のKPとしての目標だったりします。
だからクトゥルフ以外のKPはやらん!
でも他のTRPGもやりたい!特に国産のやつ!
誰かダブルクロスのGMやって!本は買うから!
あ、女神転生もやりたい!!本は買うから!!!
それでは。