時代を伝える「都市の塔」 | ビーグル犬の起源

ビーグル犬の起源

ビーグル犬は、紀元前のギリシャでウサギ狩に用いられていたハウンド犬の末裔だと言われています。

ゴールデンウイーク最終日の6日夜、東京・隅田川にホタルに見立てた約10万個のLED電球が放流された。川との共生を目指して行われた「東京ホタル」のイベント「ひかりのシンフォニー」。東京スカイツリー(634メートル、墨田区)がライトアップされ、川面を漂う青色の光と共演。幻想的な世界は、川辺に建つ塔の魅力を引き出していた。

着工から3年10カ月、スカイツリーが22日に開業する。その効果なのか、全国のタワー入場者が増加しているという。江戸東京博物館(墨田区)で開催された特別展「ザ・タワー」にも多くの人が訪れていた。先月の文化面でも取り上げていたが、都市の塔の起源は旧約聖書にある「バベルの塔」と仏舎利(ぶっしゃり)を納めた「仏塔」で、祈りの対象だったという。庶民が眺望を楽しむ建造物は、日本では明治期に登場する。1889年、近代の塔としてパリに高さ300メートルを超えるエッフェル塔が誕生。その後、日本でも東京・浅草に凌雲閣(りょううんかく)、大阪に初代通天閣が建てられた。塔は時代の語り部だという。

昭和33年12月23日、東京タワー(333メートル、港区)の完工式が行われた。「首都の空高くそびえるテレビ塔の雄姿は、新しい日本の盛り上る“力”を象徴するかのよう」。同日付の産経新聞夕刊は、このように報じている。戦後復興のなか、東京タワーは電波塔として建造され、世界一の高さを誇った。当時の写真を見ると周辺に高い建物はなく、「ここまで登ってこい」と励まし元気づけているようにも思える。「そびえる“世紀の金字塔”」(同紙)は、この時代の目標となり高度経済成長を牽引(けんいん)、そして日本の変貌を見続けてきたのである。

十数年ぶりに訪れた東京タワーは、予想を上回る人出だった。地上150メートルの大展望台では、スカイツリーの見える方角に人気が集まっていた。ただ久しぶりの光景は、立ち並ぶ高層ビル群が迫ってくるようで、同い年としては複雑な気持ちに…。

帰り道、近くの徳川家の菩提寺(ぼだいじ)・増上寺(港区)に立ち寄った。東京タワーとのツーショット、当初は異質な存在だったろう。いまでは見慣れた風景だが、それぞれの歴史が刻まれた建造物のコラボは、心に響くものがある。都心に建つ昭和のシンボルは、これからも地域や人との結びつきを深め、親しまれ続けていくに違いない。平成の塔・スカイツリーは、どのような存在になるのだろうか。

出典:MSN産経ニュース