ずるい考え方 | 黄色二号 25ans

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ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門/木村 尚義
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ラテラルシンキングに入門してきました。

ロジカルシンキングが下に掘り下げる考え方なら、ラテラルシンキングは横にひろげるものなんだそう。

ワークをしていると、なんだかなぞなぞみたいでした。



Q:13個のオレンジを3人に均等に分けるにはどうしたらいい?


A:あまったオレンジを切って均等に分ける

A:全てグラムで計って均等に分ける

A:オレンジジュースにして均等に分ける



いろんな正解があって、全部間違いじゃない。発想力ってやつなんでしょかね。

オレンジジュースのワークだとパーティーゲームの域ですが、

機能的に増やすのが限界の機械や施設について、新たなシステムを入れるための発想を考える、とか。

それもラテラル。


ゲームの理論をちょっと思い出しました。

まぁゲームの理論のほうは答えを出したいというよりも、当事者それぞれの

お得度合いとダメージ度合いをはかるものだから違うんだけど、なんか考え方とかが。


「リア王の悩み」っていうゲーム。

そろそろ引退かなーって思い始めたリア王が、隠居しても子供たちにちゃんと自分とこに

顔見せに来て欲しいなーって思って、どうやったら皆ちゃんと来るか考えるゲームがあるんです。

ゲームの理論では結果を数字で出すためにシチュエーションを限定したりします。

で、その中でインセンティブを考えて、プレイヤーの動きを想定していくんです。

インセンティブは相続金。子供達は面倒なので親に会いに行くの嫌がっています。

リア王は子供達に遺産は均等に分ける気でいるけど、子供達にはあえて

「電話と訪問一番たくさんした人にあげる」って言うんですが、

そうすると子供たちは結託して全然来ないってなるっていう。パパ・・・。

じゃあどうしよっかなーって考えた王様は、週一の電話と月一の訪問を”義務”にしました。

子供は遺産欲しいだろうし、王様から義務づけられたら断れません。

パパの目的は顔見せだし、子供達は遺産ももらえるから良かったねってなるというゲームです。

良かったんです。大丈夫です。


ワークすると分かるんですが、最初に考えた事にとらわれすぎて視点が同じになるんですよ。

「リア王の悩み」は大学時代にゼミでゼミ生達にやってもらったことがあって、

やっぱり皆、最初に提示されている子供たちを競わせる発想から抜けられなくなるんです。

6人くらいでやってもらうと最悪です(笑)

発想の転換できたのは3人のグループでした。

セミナーでもそうだったな。もしかして丁度良い人数なのかもしれません。


一見これが限界で、右にも上にも動けない風な事を見方を変えていくのがラテラル。

それを具体的に実現可能にしているのがロジカルなのかな。

まだ入門したてなので分かってませんが。あはは。

どっちも大事ってことなんですね。柔らか頭と堅実頭。


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