最初はあんまり興味がなかったくせに、なんだか惹かれて行ってきました。
すっかりBunkamura信者な私。
おもしろかったです。
「そっか昔って写真ないもんね」って気付きました。
「花美選」は花図鑑。写真では表現出来ない花の表情が見えます。
ただ、ずーーーーーーーーーっと図鑑の絵がならんでいるので、最初の20枚くらいで飽きてしまいました。
いやさ、表情があるって言ってもやっぱり図鑑だから、一定の規則にしばられて描かれているのですよ。
もちろん傑作だなと思える繊細な線と色使いなんですが、綺麗で規則正しいものが見たいなら
感動するレベルのものは花や植物の絵じゃないんですヨ!
というわけでメイン会場のほとんどをすっとばして鑑賞し、最後の一部屋。
ここ!!
この一部屋見るために1400円払ったのね私!!と思いました。
明らかに空気違うのですよ。
いや内装が異様に凝ってるんだけど、そこじゃなくて。
一種類の植物だけじゃなく、ブーケになっている絵たちの部屋。
花の場合は一厘だけの存在じゃなく寄り添って描かれていて、とっても華やか。
特に素敵だったのは、ベラムに描かれた水彩画です。
すんごい綺麗な絵の具でびっくりしたら、下地が違っていたらしい。
ベラムっていうのは子牛など動物の皮をなめした皮紙のことで、
紙に比べて絵具の染み込みが少ないので発色が鮮やかなんだそうです。
いやほんとう鮮やかでしたよ。
で、ほんとうはこのベラム水彩画が来日するはずだったのですが、震災の影響でストップかかったとのこと。
すごく残念。もっと・・・もっと見たい!!
あと、花束の部屋の手前に展示されていたエキゾチックな花たちも元気で素敵でした。
キャプテン・クックの航海に同行したジョセフ・バンクスの作品です。
大航海だものね。わくわくしちゃうから絵もイキイキしちゃうよね。
展示室の中のバラの香りの演出も癒したっぷり。