という訳でリトル・ドリット全8話鑑賞しました
3〜4話あたりからかなり引き込まれます
これまで観たディケンズ作品と内容は違えど同じ様な展開をしていきますが
これが面白いんですよ
取り立て屋パンクスの働きで
なんと大金を遺産相続する事になったエイミー(リトル・ドリット)の父
しかし、急に資産家の娘になったとて清貧さを失わないエイミー
クレア・フォイ演じるエイミーがハマり役なんです
可憐なエイミー
ノーメイクだし凄い美人ってわけじゃないけれど
小柄で細い肩、白い頸がなんとも守りたくなる儚さを醸しています
一方資産家になった事で急に傲慢さを顕す父と兄
したたかさ全開の姉
過分な資産に戸惑い続けるのはエイミーと叔父ばかり
しかし後に急変した彼らの裏側も(兄以外)きちんと描かれているのが良いんですよ
本作の悪役リゴーを演じたアンディ・サーキスの存在感が凄いです
めちゃくちゃハマり役ですね
彼はヴェノム2作目の監督だそうですがそれはまあ…
諸々の試みなんかは良かったと思うけれども…
そしてエイミーに想いを寄せるマーシャルシー債務監獄の門番の息子ジョンを演じた
ラッセル・トーヴィーがまた良いんですよ
クレナムにエイミーの気持ちを伝えるシーンは実に熱がこもっています
ストーリー的には4話くらいから怒涛の展開です
本当にあれこれ起こりすぎて
「つ、続きは…」と立て続けに観てしまいます
これまで観てきたディケンズの映像化作品は
貧しい出自、運命の荒波に苛まれるも、末はハッピーエンド
という感じですが、本作もそうです
原作はオリバー・ツイストしか読了していませんが
基本的にこの流れなら尚更ディケンズを好意的に見てしまいますね
前向きさ、良い意味での性急さが好ましいのです