紫陽花の季節も過ぎて青もみじの輝く石山寺を想い描いて
今回の巡礼計画に組み入れたが、三室戸寺同様に観光寺院と
しての催しがなされ多くの観光客で賑わっていた。
入山料や拝観料などで運営される観光寺院、お布施や祈願料で
運営される寺院、檀家寺として地域に密着のお寺さん。
6月14日にお参りした、ここ第十三番札所「石光山 石山寺」は
ご本尊の二臂如意輪観世音菩薩は、煩悩を砕き金銀財宝・福徳
知恵を授ける観世音。
中千町からの路線バスは昼過ぎ12時4分山門前到着。
一通り巡礼者としてのお参りを済ませて、昔の納札撮影。
納札は古いものほど幅が狭く、時代の流れと共に幅広になった。
左端の納札駒札には向日市寺戸町、同行七人とあった。
手元の資料によれば、向日市の中の旧物集女村では10代の
若者たちが西国巡礼を体験しないと「嫁」を貰えないと言う慣習が
江戸時代から戦後まで残存。
江戸時代、西国巡礼・四国遍路とも各地から巡礼に出たのは
未婚の男性ばかりではなく、未婚の女性も老人の「先達」に連れられ
旅に出たという。納経帳を持つ娘は肉体的に健康であり、忍耐強く
そして信仰心が深い証拠として歓迎された。との記述もみられる。
初めて気付いた飾り瓦「経の巻」と言うのでしょうか。
子供を抱いた申に見える岩。
石山寺 12時5分から13時9分。
観光客の皆さんの喧騒の中、お参りを済ませ石山寺を後にした。
拝受したご朱印。
◇お節介
日本人はいつからお賽銭を賽銭箱に投げ入れる様になった
のでしょうか。お金を投げ渡されて嬉しい人はいないと信じる
福来野が、お賽銭箱の近くでお参りされる方の邪魔にならない
様に納経中、お賽銭箱の近くに来てお賽銭を投げ入れた姐さんに
「次からはそっと賽銭箱に納めて頂くと神様も喜びます」。
ご縁に感謝 西国観音巡礼 道中記⑮ 長命寺に続きます