防災の中でも地震の対策は、ある程度できています。
おそらく生きている間に起こることはないであろう南海地震が、仮に発生したとしても、5日程度は生存できるだけの備えはしています。
確かに地震発生後に不安はないけれど、よく考えたら肝心なところが抜けていたように思います。
それは地震の最中。
先日の豊後水道の地震で、私は高知県にいました。
わずか12時間前に震度6の地域を通っています。
ホテルでいきなりスマホが鳴り出し、あの嫌な音が響きました。
ベッドに横になってテレビを観ていたのですが、思わずベッドから立ち上がってしまいました。
寝床にいたなら、そのまま布団をひっかぶって頭部を守るのがセオリー。
そんなことはわかっているはずなのに、まったくセオリー通りの行動がとれませんでした。
ホテルですからタンスが倒れるとか、落下物があるということはないのですが、もしこれが自宅でということであれば、状況はまったく変わってしまいます。
高知県ということで、即津波のことを考えましたが、幸いなことにテレビで「津波の心配はない」とのことだったのでひと安心でしたが、その発表があるまで荷物もまとめていない。
まぁ女性と違って荷物なんて着替えくらいなので、少ないのですが。
本来ならすぐ靴を履かなければいけないのに、それもしていなかった。
もちろん着替えもしていない。
とっさのこと、特に大阪は地震が少ないので、慣れていないといえばそれまでですが、もし自宅で大地震に遭うと考えれば、今回はまったく知識と行動が伴っていなかった。
間もなく大阪北部地震が起こった日となります。
当時は朝風呂前だったので、ほぼ裸だったし、そのまま外に出るわけにもいかない。
身を守るようなものも周りにない。
せいぜいアキラ100%さんみたいに、風呂桶で前を隠すくらいしかできない。
改めて落ち着いてイメージ通りに行動できるよう、こういう機会に訓練しておくことは大切だなと思いました。