【Vol.910】2022/4/18
『企業システム戦略家』養成講座
(創刊 2003年12月15日）
発行：企業システム戦略研究会
http://www.kigyo-systems.com/about.html
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近くの神社に夕方、
ふと立ち寄ったら
八重桜が行燈に照らされ
いい感じでした。
【噴飯もの？DXで業務効率化】
経済産業省が示すDXの定義では、
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、
データとデジタル技術を活用して、
顧客や社会のニーズを基に、
製品やサービス、ビジネスモデルを
変革するとともに、
業務そのものや、組織、プロセス、
企業文化・風土を変革し、
競争上の優位性を確立すること。
この定義に立つと、
「DXで既存業務を効率化」
などというのは、噴飯ものと
いう論客がいる。
確かに、「効率化」は、
既存業務を変えないで
1時間かかっていたのを
30分でできるようにすること
などという捉え方が一般的だ。
ここには「変革」という
要素はあまり感じられない。
だから、
こんなのを「DX」だと言うのは
噴飯もの というわけだ。
ほんとうにそうだろうか？
経済産業省の定義にある
「競争上の優位性」で有名なのは
アメリカの経営学者
「マイケル・ポーター」が提唱した
競争優位の戦略だろう。
そして次の３つの基本戦略を挙げている。
・コストリーダーシップ戦略
・差別化戦略
・集中戦略
つまり、DXではデジタルを使って
このいずれかの戦略を遂行すれば
競争優位が確立できるわけだ。
製品やサービス、ビジネスモデルを
変革したり、
業務そのものや、組織、プロセス、
企業文化・風土を変革するのは、
差別化戦略。
集中戦略は、
市場やターゲットを絞り込み
集中的にマーケティングを展開する戦略。
SNSやAIを活用した個客への訴求とか。
そして、圧倒的なコスト競争力で
他を圧倒するのが
コストリーダーシップ戦略だ。
デジタルを使って1時間かかっていた
業務を1分でできるように効率化
したならどうだ。
そして、全社であらゆる業務を
このレベルで効率化したら！
トヨタ生産方式には
「シングル段取り」や
「ワンタッチ段取り」
という言葉がある。
機械設備の段取り替え時間を
・10分未満で行うのがシングル段取り
・秒単位で行うのがワンタッチ段取り
究極の効率化、圧倒的なコストダウン
ここまでやれば、競争優位が確立できる。
既存業務をそのままに効率化して
1時間を30分に短縮して
そこで満足して立ち止まらず
さらに！さらに！さらにと
極限まで効率化するなら、
もはや、噴飯もの ではなくなるだろう。
量が質を凌駕する異次元のレベルまで
徹底的に効率化したらいい。
1時間を30分にするのは難しくないかもしれない
しかし、5分、１分とするには、
壁を超えるイノベーションが
必ず必要になる。
必然的に既存業務そのままでは、
決して到達しえない。
デジタルにしろ何にしろ、
新しい技術や手法を取り入れ
そこそこ成果が出たら
やった気になっていては
到底、道を究めることはできない。
さすれば、競争優位の確立は難しい。
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五輪書 地之巻 朝鍛夕錬
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部分的な変更も楽々です。
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◆『100の失敗事例に学ぶ !! ITプロジェクトの危険予知訓練』
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◆『兵法に学ぶ !!ITプロマネの極意』
その他の「おすすめの本」
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と企業価値最大化に関する研究」
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【Vol.909】2022/4/11
『企業システム戦略家』養成講座
(創刊 2003年12月15日）
発行：企業システム戦略研究会
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【どんだけ！やり過ぎ電子承認】
いざ電子承認を導入すること
が決まると
なんでもかんでもワークフロー
に乗せようとする傾向があります。
例えば、承認経路の途中で
依頼者に決済状況を通知したい。
途中のコメント追記など
知らしておきたい。
次の決裁者への事前通知を
出しておきたい。
しかし、毎回ではなく
必要な時だけ。
承認依頼の通知も
案件ごとではなく、
朝晩にまとめてほしい。
などなど
なにからなにまで
ワークフローの中でやろうとする。
すると、決済に直接関係ない
単なる連絡のための経路を
設定しなければならない。
本来の決済経路とは別に
枝葉の経路が増え、
やたらと複雑になる。
さらには、実行条件の設定やら
スクリプトやらを
ゴテゴテに組み込んで
経路を制御しようとする。
いったい、どんだけー！
そういった枝葉の連絡は、
普通にメールを使えばと言うと
”スマートじゃない！”と宣う。
いやいや、複雑怪奇な経路のほうが
よっぽどスマートじゃあないでしょう。
何事も、やり過ぎ、詰め込み過ぎ
は、本質を遠ざけ宜しくない。。。
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五輪書 風之巻 他流に太刀かず多き事
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「BRMS* によるスマート・エンタープライズ実現
と企業価値最大化に関する研究」
*Business Rule Management System
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「Study on the Smart Enterprise Implementation
and Maximize Corporate Value by BRMS」
経済産業大臣認定情報処理技術者
システムアナリスト、プロジェクトマネージャ、システム監査技術者
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日本生産管理学会会員、標準化研究学会会員
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あなたはシステム開発で変更に振り回されずにうまく対処できていますか？１．計画や要件定義を入念にやるので 変更はほとんど発生しない。２．変更は発生の都度、柔軟に対処できており何の問題はない。３．それとも。。。
あなたがもし、これまでシステム開発で変更に振り回され、ストレスを感じたり、疲れたりしているなら、 あるいは、これから変更が多発しそうな恐れがあり不安をかかえているなら、きっとこの本は役に立つことでしょう。
なぜなら、かつての私がそうだったからです。新卒でシステム部門に配属されてから、これまで30年以上、 システム開発では変更、変更、変更との戦いでした。
教科書はウォーターフォール型のシステム開発方法論が主流で、基本的な姿勢は変更を出すな！です。 そのため要件定義をしっかりやって固めたら凍結し、それ以降に出てきた変更は「招かざる客」というわけです。
ところが実際のシステム開発では凍結したはずの要件、スケジュール、予算、人員とあらゆるものが変更され、 教科書とは程遠い惨状でした。
長い間、教科書の理想と現実のあまりのギャップに悩みました。そして、なんとか 理想に近づけようと毎日、変更と格闘し、もがき苦しんでいました。
そんなある日、気が付いたのです。先のことは誰も分からないという事実を。。。
日程や予算はもちろん、要件さえ。 変更はあって当たり前、凍結とか、変更を出すなとか言う方が無理！という当然のような事実。
ウォーターフォールの教科書が示す理想は、幻想にすぎないと。
そして、今はより先のことが分からないVUCAの時代 と言われています。VUCAとは、Volatility：変動性、Uncertainty：不確実性、Complexity：複雑性、Ambiguity：曖昧性 の頭文字をとった造語です。
このような時代、DX（デジタルトランスフォーメーション）を推進するためにウォーターフォールに変わる アジャイル開発が注目されています。
アジャイル開発の精神は「変更を受け入れる」ことです。
ええっ！？ウォーターフォールでさえ変更を抑止・制御できていないのに、変更を受け入れたらどうなりますか？
あらゆる利害関係者が変更、変更、変更と当然のように頻繁に出して来たら、それこそカオスです！
そこで提案です！ ウォーターフォールのように変更を無き者にするのでもなく、アジャイルで無作為に変更を受け入れるのでもなく、 いかにすれば変更を制御することができるのか、その方法がここにあります。
私が30年以上、もがき苦しんできた末に 到達した境地です。私の経験だけではなく、アジャイル開発やリーン開発、トヨタ生産方式、五輪書、孫子の兵法など、 変更に対処するための先人の知恵や知見も取り入れています。
もし、あなたが私と同じように何十年かの歳月をかけ、 自らの経験と学習によって変更を制するスキルを身に着けたいと思うのであれば、この本は必要ないかもしれません。
しかし、あなたがこの本を手にすることで、私が長い歳月をかけ経験し学習したことを、1時間ほどで共有することが できます。その上に、あなた独自の工夫を加えて、さらに新しい境地を確立することができるでしょう。
これからのVUCAの時代、システム開発に限らず「変更を制する者が世界を制す！」ことができるのです。
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はじめに
「変更」は、プロジェクトの混乱を引起す主要因です。スコープ変更、要件変更、コスト変更、日程変更などの様々な変更、特に想定外の変更は、プロジェクトを失敗に陥れる元凶と言っても過言ではありません。このような変更が一切無ければ、プロジェクトは計画通りに進み、何の問題も無いはずです。しかし、現実にはＩＴプロジェクトの７０％が失敗していると言われています。その失敗の原因は、計画時点では想定しなかった、あるいは想定できなかった、意図する変更や意図しない変更によって、計画が狂ってしまうからに他なりません。 しかし、変更があったとしても、あらかじめ想定された範囲であれば、余裕を持って対処することも可能です。対処方法そのものを計画に盛り込んでおくこともできるでしょう。そこで、プロジェクトを襲う様々な変更に振り回されず、能動的な攻めの姿勢を持って、事前に変更を想定していくことがプロジェクト成功への道です。
本書では、このような考え方に基づいて、変更に適切に対処する為の『変更管理』を紹介します。また、「兵法」には戦闘における攻防の変化に対処し勝つために先人が考え出した知恵が多々あります。戦闘では、変化を制したものが勝つといっても過言ではありません。 戦闘での「攻防変化」とＩＴプロジェクトの「変更」には共通点も多く、応用できるテクニック、心構えや勘所等も随所で紹介していきたいと思います。
目次
はじめに
1. 混乱の原因となる「変更」とは
2. 変更によるプロジェクトへの影響
3. プロジェクトの主要成功要因
4. 主な変更内容とリスク
5. 攻めの変更管理プロセス
6. 変更に対する危険予知
7. 変更に対する影響分析/優先付け
8. 変更の実施
9. モニタリング
10. 是正処置／改善
11. 孫子の兵法 九変篇
あとがき
【Vol.908】2022/4/4
『企業システム戦略家』養成講座
(創刊 2003年12月15日）
発行：企業システム戦略研究会
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【危ない！一括承認の誘惑】
昨今、テレワークの普及で
電子承認システムを導入する企業も
増えていることでしょう。
紙による稟議の取り回しに比べ
・場所に制約されず承認ができる
・状況が遠隔でもリアルに見える
・稟議書を紛失しない
などのメリットがあります。
また、電子承認はシステム的に
承認記録が残るので 改ざんなど
が防止でき
内部統制が強化できます。
電子承認では承認案件が、
紙のBOXではなく、
メールBOXに届きます。
そこで運用しばらくして
あるいは運用前に
承認者から
「一括承認」したいという
要望があがります。
一件ずつメールを開いて承認する
のが煩わしいので
一覧画面で案件にチェックし、
まとめて承認する機能です。
さらに、「全てにチェック」など
ワンクリックで全件にチェックできる
場合もあります。
実は、この「一括承認」機能、
使い方によっては内部統制上、
非常に危ない！
単に一件ごとに「承認」ボタンを
押す操作が煩わしいので、
※各案件の内容はしっかり確認した上
これを一括で行うというのであれば
問題はないでしょう。
しかし、内容を確認せず、
いきなり全件にチェックし
一括承認をするのであれば。。。
内部統制のキーコントロールが
働いていないことになります。
もし、承認した内容に問題があれば、
承認者としての責任を問われます。
一覧画面の案件タイトルだけで
内容が分かってしまうということは
恐らく、ないはずです。
となれば、内部統制が形骸化する
ことになりますね。
便利な一括承認ですが、
問題発覚時に効率化を優先した代償は
小さくないのでは？
なんだか、納期優先で品質を欺いた
事案に似ています。
こんなことにならないように、
一括承認前に、
各案件を開封して確認したかどうか
システム的にチェックする必要が
あるでしょう。
「おい！そんなことしたら
一括承認の意味がない！」
そう思った、あ・な・た
危ない！危ない！
くれぐれもお気お付けください。
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孫子の兵法 軍形篇
善く兵を用うる者は、道を修めて法を保つ
http://kigyo-systems.main.jp/home/mag/Vol00233.html
孫子の兵法 兵勢篇
乱は治に生じ、怯は勇に生じ』
http://kigyo-systems.main.jp/home/mag/Vol00243.html
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【Vol.907】2022/3/28
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【それでもバッチがいい理由】
業務要件としてバッチ処理は
絶対に残ると断言できます。
例えば、こんな理由で
ある製造業の部品管理システム
いわゆるコテコテのレガシシステム
築30年以上のメインフレーム
多くのバッチ処理がありました。
これを最新のPDMに置き換え、
ほとんどの業務はオンライン
リアルタイムでできるように
なりました。
レガシ時代、製造部門が部品データを
利用するためには、
システム部門に依頼してバッチで
データ抽出していました。
これがオンラインでリアルタイムに
できるようになりました。
ところが、PDMを稼働開始して
しばらくすると
製造部門から以前のような
バッチでデータ抽出するシステムが欲しい
といった要望があがってきました。
リアルタイムで容易にできるはず
なぜ？
と理由を聞いてみると。。。
日に何度も設計変更があり、
都度、オンラインでデータを抽出
するのが手間！とのことでした。
毎晩、夜間にまとめてデータを抽出し、
翌朝までに所定のフォルダに
おいてくれれば十分！
まとめて、つまり、バッチ
最初は、オンラインでできることを
いまさらバッチかよ！と思ったものの
業務の実態を聞いてみると
「まとめて」やりたくなるのも納得。
生産ペースからしても設計変更対応を
別にリアルでやる必要もない。
ナルホドねぇー
レガシシステムのように
コンピュータリソースが足りない
とか、
ユーザがデータ抽出できない
とか、
そういう理由ではなくても
オンラインリアルタイムでできる業務を
わざわざバッチでやりたい理由もありか。
レガシシステムはユーザインターフェースが
使いにくい、バッチは時代遅れ！
と皆が言っていたはずだが
欲しいものが、いざ手に入ると、
無くしたものが欲しくなる
良くある話
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兵法三十六計 第二十八計
上屋抽梯 - 屋に上げて梯を抽す』
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【Vol.906】2022/3/21
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【絶対残る！バッチ業務】
レガシシステムの代表格として
バッチシステムがあります。
バッチシステムは時代遅れ
バッチシステムは柔軟性が無い
バッチシステムはブラックボックス
などなど
まあ、確かにバッチシステムには
そういう面もあるでしょう。
しかし、タイトルに「バッチシステム」
ではなく、「バッチ業務」としたのには
ちっと違う意図があります。
DXの推進にはレガシシステムが足かせ
その代表格のバッチシステムを
無くさなければ！
という論調があります。
確かにシステム的な要因で作られた
バッチシステムはそうかもしれません。
しかし、その前に一括処理を必要とする
「業務」が必ず存在するという事実です。
例えば、月次給与計算
毎月支払う給与計算は、
毎月の勤務時間等を集計して
一括処理する必要があります。
これを、リアルタイムで行うよう
業務を変える必要があるでしょうか。
例えば、毎月給与支払い日の朝に
画面から人がボタンを押して
リアルタイムで計算する
そのような業務イメージです。
現在のコンピュータ能力なら可能でしょう。
それで、ビジネス価値が向上するでしょうか。
そうは思えません。
毎月自動でスケジューリングされた
バッチシステムが夜間に計算
給与計算担当者は朝に結果を確認し、
エラーのみ対処
このような業務形態が現実的なはずです。
他にもいろいろな場面で、
オンライン画面を操作してリアル処理する
より、
夜間に自動で一括処理したい
という業務要件は必ず存在します。
ステレオタイプ的に
「バッチシステムは悪！」と考える
のではなく、
業務を軸に考えれば、
「バッチ業務」は絶対に残るはず！
その実現手段が例え、RPAであっても。
ここでもやはり怖いのは「レガシ業務」
業務をリアルに変えられるか
誰も分からない。。。
だから「バッチ業務」しかできない、
「現行どおり」のままという発想。
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五輪書 地之巻 兵法に武具の利を知るという事
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【Vol.905】2022/3/14
『企業システム戦略家』養成講座
(創刊 2003年12月15日）
発行：企業システム戦略研究会
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【ほら、ここにもレガシが！】
レガシ業務の話をしましたが、
ほかにも色々なレガシがあります。
企業システムを分解してみると
レガシ化する主な要素は３つです。
・ハードウェア
人／物／金etc
・ソフトウェア
風土文化／業務プロセス／規範etc
・ネットワーク
コミュニケーション／通信手段
／サプライチェーンetc
これらがブラックス化して
硬直化しているならレガシです。
「制度」もそうです。
制度は業務プロセスを規定するので
これがレガシだと、業務プロセスもレガシ。
業務プロセスだけ変えようとしても
無理が生じます。
例えば、定年制度
いまだ多くの企業は
60歳定年制です。
なぜ、60歳なのか？
65歳にしたらどうなるか？
いっそ、無くしたら？
良く分からないけど
変えると大変そうだから。
年齢構成上の問題で。。。
だから、定年制度は触らずに
再雇用制度を後付け。
ってな感じでしょうか。
これってレガシシステムでいう
古い温泉旅館？
欧米ではかなり以前に
年齢による差別にあたるので
廃止された制度だそうです。
制度設計された背景や沿革が
ブラックボックスで
変えたら何が起きるか分からない。
時代にそぐわないと感じてはいても
誰もそれを言い出せない。
サプライチェーンをまたぐ制度や
商習慣など一社ではいかんともし難く。
そんなレガシが、ほら、ここにも！
周りを見渡せば沢山見つかります。
ほんと！レガシシステムなんて
かわいいものです。
だから、レガシシステムを
スケープゴートにしているのか？
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「BRMS* によるスマート・エンタープライズ実現
と企業価値最大化に関する研究」
*Business Rule Management System
Research theme
「Study on the Smart Enterprise Implementation
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経済産業大臣認定情報処理技術者
システムアナリスト、プロジェクトマネージャ、システム監査技術者
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【Vol.904】2022/3/7
『企業システム戦略家』養成講座
(創刊 2003年12月15日）
発行：企業システム戦略研究会
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あかりをつけましょ
ぼんぼりに～
3月3日のひなまつり
雛人形は翌日にすぐかたずけないと
お嫁に行き遅れると聞いていたので
例年、急いでかたずけていました。
ところがググってみたところ、
そうではなく３月末までOK
らしいので、今年はゆっくり
楽しむことにしました。
長年の思い込みというのは、
あるものですね。
当たり前と思っていることでも
ググってみるとよいかも。
【そうだ！業務を再設計しよう】
前回、ほんとに怖いのは
レガシシステムより
レガシ業務だとお話しました。
なので、レガシシステムを再構築
する前に、ほんとうにすべきは、
業務の再設計なんですね。
「現行通り」の業務要件のまま
レガシシステムを再構築しても
DX（デジタル変革）には
ちょっと遠くなります。
現行業務の背景や沿革が
分からないから「現行通り」
とさじを下げるのではなく。
業務を再設計することが
改革に繋がります。
業務設計ってなに？
どうやるんだ？
ということですが。
「業務設計」「ワークデザイン」
でググってみるといろいろあります。
「企業システム戦略」も
その一つです。
http://www.kigyo-systems.com/what.html
情報の流れを5W2Hに沿って考える
これにつきます。
なぜなら、業務とは情報を作り出すこと
例えば、製造業では「もの」を作りますが、
それは、業務で作り出された情報の
結果です。
・なにをどうつくるかという設計情報
・いつなにを手配するかの手配情報
・なにをいくらでつくるかの原価情報
・なにをだれがつくるかの人事情報
などなど
これらの情報を最終的なアウトプット
である「もの」から遡って
インプットと変換方法を考えます。
インプットは変換して
アウトプットを得るために
必要十分なもの
ここでムダをそぎ落としましょう。
７つのムダですね。
あるいは、情報に付加価値をつける
ことも考えましょう。
ムダにしろ、付加価値にしろ
ポイントは、４つ
スピード、量、精度、時空
・圧倒的なスピード
・圧倒的な量
・圧倒的な精度
・圧倒的に時空を超える
いまの１００倍、１０００倍
必然的にデジタル化
Dedital for X
DXとは、変革のためのデジタル
単にデジタルを使う事では
ないんですね。
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孫子の兵法 軍形篇
一に度、二に量、三に数、四に称、五に勝
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「Study on the Smart Enterprise Implementation
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【Vol.903】2022/2/28
『企業システム戦略家』養成講座
(創刊 2003年12月15日）
発行：企業システム戦略研究会
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【ほんとに怖い！レガシ業務】
2025年の崖やDXの足かせと
言われているレガシシステム。
しかし、ほんとに怖いのは
「レガシ業務」
レガシシステムとは、
何十年も前に作られ、長年の保守により
中身がブラックボックス化したシステム
誰も中身や経緯を知らないので、
業務を抜本的に変えたくても
どうにもこうにもならないシステム
実は、業務にも似た状況があります。
長年続いている業務で、
誰も経緯やなぜそうしているのか
理由を知らない。
だから、業務を抜本的に変えたくても
どう変えたらいいのか、
変えた場合にどんなリスクがあるか
誰もわからないから変えられない。
ベテランと言われている人に聞いても
過去の経緯などは知らないことも！
もし、業務の生い立ちや経緯、
変えた場合のリスクがクリアなら、
レガシシステムを捨てて
全く新しく再構築することもできます。
しかし、レガシ業務の場合、
システム再構築で出てくるのは、
「現行通り」という要件しかありません。
さらに現行の要件をソースコードから
読み解いて欲しいと本末転倒なことも。
実際の業務では要件の一部しか発生せず、
経験したこともない
しかし、再構築となると全ての要件を
網羅する必要があるから。
なかには、業務要領書に書いてない
要件がソースコードに埋め込まれていたり
することがあります。
レガシシステムに設計書がないように、
レガシ業務には業務要領書がありません。
過去にトラブルがあって、
その対策として追加されたのかも
しれません。
そのトラブルが今後も発生するかどうか
それは分かりませんが、
その要件は残しておかなければ不安。
もし、その要件を外して
同じトラブルが再発したら
その責任をとれない、とりたくない。
そういうことでしょう。
ゼロベースで「あるべき姿」を描く
などと言いますが、
レガシ業務では、
生い立ちや過去の経緯、トラブルなど
現在の業務担当者が全て把握できている
わけではありません。
現時点での「あるべき姿」など、
恐ろしくて、それで必要十分な要件
などと誰も言い切れません。
大昔、単価を空白の注文書を出して
納入時に単価を入力していた業務が
ありました。
数量と納期だけ示して発注し、
納入までに単価を決めるのです。
これを注文書に単価を明記するように
変えようとしたところ、
現行のやり方に至った経緯や
変えた場合の影響が分からず
苦労した記憶があります。
この時は、下請け法対応として
変える必要がありましたが、
そうでなければ、
変わらなかったかもしれません。
*********************************************
孫子の兵法 行軍篇
地に絶澗・天井・天牢・天羅・天陥・天隙
http://kigyo-systems.main.jp/home/mag/Vol00269.html
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【Vol.902】2022/2/21
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【実は、簡単だけど手間な部分も】
昨今、ノーコード／ローコード開発
というキーワードがDXの文脈と共に
語られることが多くなりました。
DXではソフトウェアを内製化し、
スピーディに試行錯誤を繰り返し
ソフトウェアを開発するのが得策。
それには、
プログラミング言語による
プログラム・コードを記述しなくても
ソフトウェアが開発できる。
ノーコード／ローコード開発だ！
というわけです。
で、このノーコード／ローコード開発。
専用の開発ツールを使用して、
GUIによる会話形式で
やりたいことを設定していきます。
例えば、商品番号が”12345”より大きい
商品を検索したいという場合。
検索条件を指定するダイアログを
使用します。
リストから検索する項目「商品番号」
を選択し、
次に「より大きい」等の比較条件を選択し、
次に商品番号の比較値に”12345”を
入力します。
これで
「商品番号 より大きい ”12345”」
という条件式が指定できます。
さらに、価格が1000円以上という条件を
追加する場合。
論理演算子「AND」をリストから指定し、
条件を追加します。
そして再度、 検索条件を指定する
ダイアログを使用します。
リストから検索する項目「価格」
を選択し、
次に「以上」の比較条件を選択し、
次に比較値となる金額（1000）を
入力します。
これで
「商品番号 より大きい ”12345”
AND 価格 以上 1000」
という条件式が設定できます。
このように
SQL（データベース照会言語）などを
全く知らなくても
データベースを検索するソフトウェアを
開発することができます。
一方、データベースの照会言語を
知っていれば、
直接、この条件式を記述できます。
検索条件が単純であれば良いのですが、
少し複雑になってくると
GUIによる会話形式で一つ一つ
条件式の構成要素をリストから選択して
指定するのが、手間に感じられます。
例えば、以下のような場合
「商品番号 より大きい ”12345”
AND 価格 以上 1000円」
OR
商品番号 より大きい ”23456”
AND 価格 以上 2000円」
OR
商品番号 より大きい ”34567”
AND 価格 以上 3000円」
直接記述するなら、1つ目の条件式を
コピーして比較値のみを変更すればOK
です。
どう考えてもこちらの方が生産性が高い
と思うのですが、
大勢としてはコードを直接記述しない
ノーコード／ローコード開発が有利
とされています。
確かに、プログラミング言語やSQLなどを
覚えなくてよい、
記述間違いがない、テストが不要などの
利点もあります。
そこで、理想としては、
「コードを直接記述する方法」も
提供されることです。
しかし、私が知るところでは、
そもそも、コードを直接記述する方法
が提供されていないか
もしくは、コードを直接記述した場合、
GUIによる会話形式では保守できなくなります。
つまり、 GUIによる会話形式で指定した内容から
コードを自動生成してくれるのですが、
その逆は無理というワケ。
私は、どうしてもという場合、
自動生成されたコードを逆解析して
記述様式を把握し、
その記述形式を壊さないようにして編集し、
再読み込みをトライします。
これで成功したケースもあります。
今後主流となりそうな
ノーコード／ローコード開発
実は、簡単だけど手間な部分も
あるという事例でした。
*********************************************
兵法三十六計 併戦の計 第二十八計
上屋抽梯（じょうおくちゅうてい）
「屋（おく）に上げて梯（はしご）を抽（はず）す。」
https://www.kigyo-systems.com/mag/Vol00329.html
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研究テーマ
「BRMS* によるスマート・エンタープライズ実現
と企業価値最大化に関する研究」
*Business Rule Management System
Research theme
「Study on the Smart Enterprise Implementation
and Maximize Corporate Value by BRMS」
経済産業大臣認定情報処理技術者
システムアナリスト、プロジェクトマネージャ、システム監査技術者
日本ITストラテジスト協会会員
日本生産管理学会会員、標準化研究学会会員
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