海に流されたプラスチックのことを考えた! | 夢の遊び場

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2019年から夢のシェア会をはじめました。
植物を観察することが好き。

久しぶりの梅雨空です。

散歩途中に田んぼの側の用水路をのぞくと

水草に白い小さな花が咲いていて、黒い大きな鯉が泳いでいました。

 

そして、川の底には、缶やプラスチック破片のゴミも沈んでいました。

ここから海は遠いけれど、この小川も海につながっているんですね~

 

 

先日、私は現在所属している通信制の大学で開催された

海洋プラスチック問題をテーマとしたセミナーに参加してきました。

 

海洋プラスチックとは、雨や風、台風などで川に流れ、

最終的には海にたどり着くプラスチックのことです。

 

この海洋プラスチック問題はテレビや新聞、

ネットでも取り上げられることが多くあり

私も見聞きしたことはありますが、詳しい現状は知りませんでした。
 

私が参加したセミナーは4回コースで、

まずはプラスチックの構造を勉強しました。

 

詳しい性質のことはここに書きませんが、

プラスチックを大きく分けると硬いものと柔らかいものがあります。

それから、熱に強い物と弱い物がありますね。

 

それは、石油などの原料から人工的に作られた樹脂で

「合成樹脂」と呼ばれます。

プラスチックは生活の中で欠かせない材料として使われています。

 

そして、

「自然環境でプラスチックはほとんど分解されない。

これは30年以上前から分かっていたことでしたが、

さらに最近の研究により、海洋に流れ着いたペットボトルは400年も

分解されないことが分かってきました!

 

セミナー中、参加者にどんな問題があるか知っていることを

話して下さいとフリートークの時間がありました。

その時間に参加された方が話されたこと。

 

世界中で販売されている食塩の中にもマイクロプラスチックが見つかって、

平均して、毎週クレジットカード1枚分に相当する

5gのマイクロプラスチック粒子を、飲料水や食料等を経て体内に摂取している。

 

私は、えっっ!と思いました。

はじめて聞いたことだったので、セミナーが終わった後、

今使っている日本のあらじおとフランス産の塩の入っている

容器のフタを開けてじっくり見たけど

どれがマイクロプラスチックなのか、全く区別はつきませんでしたねぇ。

 

それから、こんな話しもありました。

ペットボトルを回収して作られた衣類を着て、

それを洗濯し続けると、衣類の繊維は最終的にマイクロプラスチックとなり

海に流れ着く。そうなるともう2度と回収できなくなるね・・・と。

 

ペットボトルが何かにリサイクルされてよかっただけではないんですね・・・。

話しはゴミの分別やら香害にまで及びました。

 

洗剤や柔軟剤に含まれる香りが包まれている「マイクロカプセル」

これもプラスチックで作られているのです・・・。

 

香りが包まれているマイクロカプセル、

健康被害が報告されていますが、

因果関係があるのかどうかは調査中とのことです。

 

企業がよかれと思って作った製品は利益を追求しているので、

問題が明らかになるには時間がかかりそうです・・・。

 

私は、目にも見えないマイクロプラスチックになっても

分解されないと思うとなんだか恐ろしいなあと思いました。

 

 

 

ご参考にセミナーで使った参考図書の紹介サイトはこちらです⇒

 

「海洋プラスチック汚染 「プラなし」博士、ごみを語る」

中嶋亮太(著)

 

 

 

 

海洋研究機構 JAMSTEC ジャムステックのサイト⇒

海洋ゴミの写真や動画を見ることができます!