3月も月末になりました。
今年は、お彼岸頃に桜が咲くのかなあと思っていたら、
ここのところ寒い日が続いています。
どうやら桜の見頃は4月に入ってからになりそうですね。
先日、西伊豆町の観光協会のHPで紹介されていた東福寺さんへ立ち寄りました。
こちらのお寺は天井に漆喰で描かれた五百羅漢が有名とのこと。
東福寺さんは山門鐘楼をくぐったその奥にありました。
そして、拝観料を200円支払い中へ入りました。
私は中へ入ると天井に広がる景色を見て「わぁ~すごい~!」と感激しました。
しっくいで作られた五百羅漢が天井に鎮座して、中央に龍、
天井の四隅には天女の姿がありました。
この写真で見るとわかりにくのですが立体的で迫力があります。
お寺の方が説明してくださったお話しでは、
阿羅漢(あらかん)達には光背がついていること、
龍はどの角度から見ても目が合う「八方睨み」という手法で作成されています。
お寺の檀家さんが両親の供養にと、5年の歳月をかけて制作し
大正時代中頃に奉納したものだそうです。
漆喰で作られた龍は渦を巻いてすごい迫力ありました。
そこで、私は龍について少し考えてみることにしました。
私は、龍って架空の動物となんだよなあと思いながら、
本棚から国語辞典を出してきて久しぶりに辞書を引いてみました。
この国語辞典から引用するとこんなふうに書かれていました。
竜:①想像上の動物。身体はヘビに似て、4本の足と角を持つ。
海中や湖沼に住み、空に昇って雲を起こし雨を降らせるという。
中国では麒麟・鳳凰・亀・とともにめでたい動物とされ、
我が国でも海神、水神として信仰された。
また優れた人物のたとえに使うも使う。
②将棋で、竜王。
③漢字の部首「龍・竜」の称。
とありました。
そうすると龍は海の神様ってこと・・・海神を引いてみると
海神:海を納める神、わたつみ(綿津見)
ふむう、将棋の竜王ってよく聞くけれど・・・
どんな意味かなと竜王という言葉を探してみると
竜王:①仏法を守護する八部衆の一つ。ヘビの形をした鬼神、竜神。
②将棋で、飛車が成ったもの。成り飛車。竜。
将棋の竜王は将棋で最強の駒だそう。
で、八部衆とは何か?とページをめくってみましたが、載っておらず。
ネットで調べたところ
八部衆(はちぶしゅう)または天龍八部衆(てんりゅうはちぶしゅう)は、
仏法を守護する八尊の護法善神。
その中の龍は龍衆といって竜の種族で蛇を神格化したもの、
水中に棲み、雲や雨をもたらすとされる。
また、インド説では釈尊の誕生の際、竜王が産湯を注いだとありました。
この作品、水中から表れる龍は渦を巻きながら空に昇る。
その姿は人間の怒り、悲しみ、欲望、悩み、罪悪感などを
表しているのかもと。そんなふうに私は思いました。
龍は雨を降らせる神だから、
雨は生物にとって多くの恵みを与える一方で
洪水などの害をもたらすこともありますね。
もしかしたら、気難しい神様なのかもしれません・・・。
みなさんは、龍が登場する夢を見たことありますか?
私は見たことがありませんが、見てみたいなあと思っています(笑)
もし、夢に龍が出て来たら自分の中にあるエネルギーのバランスと
混沌としている側面は何かと考えてみることも必要なのかもと思いました。