こんにちは、
Arionランニングクラブ（広島）代表の
有村尚也です。
一口にランニング初心者といっても
年齢、
体重、
痛みの有無...
様々なファクターによって、
成長スピードに差は出てくるものです。
中でも
運動習慣の有無は、
大きく差が出てくるもので、
走ったことがなくても
ロードバイクに乗っている。
水泳をしている。
登山をしている。
そんな運動習慣のある方々は、
体力のベースが高いので、
ある程度、
基本的な走る技術やペース配分の考え方を提供すれば
早い段階で、
走れる距離が増えていくものです。
（もちろん、本人の取り組み方に左右されますが）
ところが、
社会人になってから運動とは程遠い生活。
学生の頃から運動とは無縁の人生。
運動どころか、移動もほぼ車で生活活動自体の強度が低い。
そんな方々は、
筋力が低下している。
反射機能が働きにくい。
心肺機能が著しく衰えている．．．
いわゆる体力というもののベースが全体的に低いのです。
だから、
このような方に走り方を伝授したところで、
すぐに楽に走れるようにはならないんですね。
残念ながら。
よく
「走るとすぐに呼吸が荒くなる。
だから、呼吸法を教えて。」
こんなことを言われますが、
それは、
カラダが呼吸を必要しているからこその反応なので、
(運動時の無酸素性作業閾値を超えると
呼吸が荒くなる。)
昔、学校の先生に言われたような
スースーハーハーとすれば
楽になるわけではないんです。
(アドバイスするとするば、
呼吸が荒くなってきた時は、
吐く息でリズムをとりましょう！
とはお伝えします。)
では、
走るとすぐに苦しくなる方は、
どうすればいいのでしょう？
「苦しくても我慢して走りなさい！」
そう強制することは簡単ですが、
先の見えにくいい苦しいことは、
1回や2回できたとしても
「こんな地獄を見るようなことは、
したくない…」
となり、
走ることから距離を置くようになってしまうんです。
運動経験の少ない方は、
特に。
じゃあ、
運動経験も基礎体力も少ない方が
走れるようになるには
何から手をつければいいのか？
それはね…
とにかく歩くこと。
まずは、歩き続けられる
体力をつけていくことです。
30分歩く。
60分歩く。
早足で歩く。
階段、坂道を歩く。
里山を歩く。
段階を追って、
時間と強度を上げていく。
しばらくすれば
平坦の早歩きでは、
ハァハァ言わなくなるはず。
そして、
5分走る。
10分走る。
坂道の上りは歩いて、下りだけ走る。
(軽くハァハァいう程度のペースを守って)
歩き続ける中に
走る時間を少しずつ増やしていく。
走るスピードも上げていく。
そんなことを継続していけば
着実に体力は高まっていきます。
無酸素性作業閾値も上がっていきます。
そしたら、
1キロ8分ペースで走ることがやっとという方も
1キロ7分ペースで
3キロ、5キロ．．．と走れるようになっていく。
更に走る時間を増やしていけば、
7キロ、8キロ、10キロ…
と走れるようになっていくんです。
(精神的にも自信がついてくるしね。)
ランニングに魔法はないけど
「やったことは、着実に力になっていく」
これは、偽りのない事実です。
日常生活でさえもまともに歩くことがないのに
走れない…
走れない…
そう嘆いているくらいなら
散歩でもしましょう！
エスカレーターやエレベーターは使わずに
階段を上りましょう！
積み重ねた分だけが、
自分の血となり、肉となります。
走れるようになりたいなら、
歩くことが
「当たり前」
の生活になるように。
そこから意識を変えていきましょう！
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