今日は授業が休みなんで、乗合タクシーを利用してチュニス郊外の街ラ・マルサ（La Marsa）へクスクスを食べに行ってみた。
このハイエースのような乗り合いタクシーは、国によって呼び名が様々だけどアラブでは定番の交通手段だ。助手席に1人後ろに7人、
会計は一番後ろから順に回収してドライバーに渡す。安いし早いし頻繁に来るし、便利なんだよね。
ここが目当てのレストラン。クスクスでググってみるとかなりの評判らしい。今日は日替わりメニューで、タコのクスクス（Couscous au poulpe）があるというのでそれを目当てに。
カジュアルで洒落た店内、BGMはうるさく無く、それでいてクールでイカした選曲、アラブのセンスが微塵もないな。なんだか湘南とか鎌倉辺りにあるじゃない？洒落たレストランやカフェとかさ？そんなハイソサエティな風情だよ。
クスクスは、うぉ！何と5種類のスムールから選ぶスタイル。店主おすすめのフェンネル入りのファルフィシャ（Farficha）にしてみた。
コレがねぇ、とにかく美味いんだよ、凄んげぇ美味い。
スムールがふんわり軽い。一粒一粒の間が適度に空気を含んでる感じでとてもエアリー。そこにフェンネルの香りが爽やかなんだよ。
タコのラグーは味が深いなあ、トマト味が抑えめになってる分タコの旨味が全面に出とるね。タコ沢山入ってる、そんでやわらけえ。そっかぁ、こんなに美味しいんだクスクスって。
いやあ、いつもの店のミニクスクスも美味しいんだけど次元が違う。これは作り込まれたプロの味だもん、悪いけどとても比較にならない。でもあれはあれで美味いのよ、普段着の味ってやつ？これは特別だから仕方ないさ。
俺って中東・北アフリカ料理全般どっちかと言えば好きじゃないんだが、コレはちょっと感動しちゃったな、参ったぜ。
食後にお菓子を頂いた。マクルード（Makroudh）という、デーツの餡を詰めた揚げ菓子。これはかりんとうの味だ、ソフトなかりんとうにあんこが詰まってる感じで、日本人が好きな味だと思う。
いや確かに値段は張るんだが、味といい落ち着いた雰囲気といい、ここは月1、いや2週に1回くらいは食べに行きたいな。次は魚のクスクスか野菜のクスクスを食べたいね。