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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、最近の若者は、句読点を使わないのだとか。
何の話かと言えば、LINEでのやり取りでの話。
相手がいつ読むかわからないメールの文化を引きずっている中高年世代は、たとえLINEでも、まずは挨拶から入り、要件を伝えて、そして結びの言葉で締めくくる傾向にあります。
つまり、文章が長い。
そのために、当然、句読点が多くなります。
しかし、リアルタイムでのやり取りが当たり前の若い世代は、句読点を一切使わないというのです。
なぜなら、
「かしこまっている」
という印象や威圧感、怒りの感情を読み取ってしまうかららしいのです。
例えば、22歳のある大学生によれば、
「『笑』がついていたら怒ってないということ。『爆笑』がついていたら冗談。絵文字も『笑』もついてなかったら少し怒ってる。『。』がついていたらその怒りの強調、という感じです」
と言うのです。
ある専門家の説明によれば、若い世代が句点から怒りの感情を読み取るのは、句点で会話が切られることで
「コミュニケーションを続けたくない」
という意志表示に受け取るからではないか、というわけです。
句点一つにも意味を持たせようとする若い世代の発想には、何とも驚かされるばかりです。
しかし、裏を返せば、それだけ他者とのコミュニケーションに臆病になっているとも言えるのかもしれません。
私たちは、往々にして、自分にとっての当たり前を他人にとっても当たり前だと勘違いしてしまいます。
そうして、自分の当たり前を他人に押しつけようとして、それがうまく行かなければ、相手のことを常識のない人間だと非難します。
それにも関わらず、相手の人間が相手の当たり前を押し付けてきた時には、
「なんて常識がない人」
と言って、これまた非難します。
若者と中高年世代の句読点に対する考え方が違うように、人にとっての当たり前は、人それぞれ異なっているものです。
そして、その違いが、コミュニケーションに齟齬を生み出してしまいます。
それゆえ、今の時代は、相手の当たり前を否定し、自分の当たり前を相手に押し付けようとするではなく、相手の当たり前を理解した上で、お互いの共通点を探っていく、そのようなコミュニケーションの方法が求められるのではないでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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