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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、荘子の教えの中に『邯鄲(かんたん)の歩み』というものがあります。
その昔、燕(えん)の若者が、邯鄲の都の人たちの都会風の歩き方に憧れ、その歩き方を習いに行ったが、会得できないうちに帰らなければならなくなった。
すると、自分の国の歩き方さえも忘れてしまい、はって帰ることになった。
このことから、自分の本分を見失い無暗に人を真似ていると、全てが中途半端になり、何も得られないうえに、自分の本分すらも失ってしまう。
(『ことわざ図書館』より)
人の成功体験を、ただ闇雲に真似てみたところで、この譬えのごとく、決してうまく行くものではありません。
ただ、表面的な行動を真似していても、うまく行くはずがないのです。
それは、私たち人間のものの理解の仕方が、人それぞれによって異なっているからです。
たとえば、空を飛ぶ鳥を見て、もののあはれを感じる人もいれば、それが何か不吉なことの前兆だと捉える人もいます。
それゆえ、他人の成功体験も、人によってその意味するところは違うのです。
もし、他人の成功体験を自分の人生の中で活かしたいと思うのなら、まず始めに、その成功体験が成功した人の中でどのような意味を持っているかを理解する必要があります。
そして、何よりも、自分自身の本質を理解している必要があります。
そうして、その上で、自分の中で同じような意味を持つ行動は何かと考える必要があるのです。
そのためには、人間そのものの本質を理解している必要があるのです。
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