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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日の記事の続きです。
昨日の記事では、私たち人間は、ある状態を求めれば求めるほど、それを手に入れることができず、却って求めていない状態が増していくものだ、ということを書きました。
そして、それは、私たち人間が、意識を向ける対象を間違っているからだ、と。
では、意識を向ける対象が間違っている、とはどういうことでしょうか。
すなわち、私たちが求めているものを手に入れられないとき、それは、意識を向けている対象が常に自分自身であるからなのです。
たとえば、昨日の記事の例で言えば、
「緊張するな!」
と求めているとき、その人は、緊張している自分自身に意識が向いているのです。
そして、
「うまく出来なければどうしょう」
「失敗したらどうしょう」
などと、常に自分自身のことにしか意識が働いていないのです。
もしプレゼンをうまく行かせたいのなら、本来考えるべきことは、
「どうすれば、うまくプレゼンができるか。どうすれば、みんなに分かりやすく伝えられるか?」
というように、プレゼンそのものやプレゼンをする相手の人たちにこそ意識を向ける必要があるのです。
また、勉強に集中できないときには、集中できていない自分自身に意識が向けられています。
そして、集中できない自分自身のことばかり考え、焦ってしまうのです。
そうではなく、勉強に集中したいのなら、自分に向けている意識を勉強そのものに向ける必要があります。
勉強そのものに意識を向ければ、自分が集中できているかどうかなどどうでもいいようになります。
あるいは、幸せも同じことです。
幸せになりたい自分自身にばかり意識を向けていても、決して幸せにはなれません。
幸せになりたければ、自分を幸せにしてくれるもの。
たとえば、それが人を喜ばすことであるなら、
「どうすれば、人を喜ばすことができるか?」
ということに意識を向けてこそ、初めて人は幸せを感じることができるのです。
もし、あなたが求めている状態を手に入れたいと望むのなら、自分自身の内側に向けた意識の対象を、自分の外に向けていく必要があります。
つまり、自己を超えたところに意識を向けてこそ、すなわち自己超越したときにこそ、手に入れることが出来るのです。
そして、そのためには、自分自身の本質を理解した上で、努力を積み重ねていくことが必要なのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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