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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、人は誰でも、ミスを犯すものです。
もし何ごともミスを犯さずに済めばそれに越したことはありませんが、人は、どんなに注意をしていても、ときにミスを犯してしまいます。
それゆえ、ミスを犯したときにどのような対処の仕方を取るかが、とても重要な要素になってきます。
以前の私は、『他人の評価が自分の価値を決める』という誤った認知の仕方をしていたために、ミスを犯すことを極端に恐れていました。
そして、一度でもミスを犯せば、自分には周囲から『価値のない奴だ』というレッテルが貼られて、もうそれですべてがお仕舞いになると思っていました。
そのために、ミスを犯したときには、その結果を引き受ける勇気がありませんでした。
そこで、すぐに頭をよぎる考えが、
「このミスをどうやってごまかそうか」
ということばかりでした。
そうして、稚拙な隠蔽工作をしてしまうのです。
そのことがバレれば余計に自分を窮地に陥らせることになるということに、そのときには気づくことができなかったのです。
しかし、そのような隠蔽工作は、所詮その場しのぎに過ぎず、いずれはバレてしまうものです。
その結果、ミスを犯したこと以上に自分を恥ずかしくて惨めな気持ちにさせ、ミスを犯したことと隠蔽工作をしたことの両方で自分を責め、強い罪悪感からひどく落ち込むはめになってしまっていたのです。
これら一連の動きは、自分の行動の結果を引き受ける勇気がなかったために、私が作り出した回避行動のパターンなのです。
このような自己嫌悪に陥るような行動を取ることによって、ミスに対する恐怖心をますます掻きたて、自分の行動範囲を狭くして、ものごとに積極的に関わることから回避する行動を取らせようとしていたのです。
そうすれば、他人から評価されることもないからです。
『自分が今何をしているのか』、そのことに気づくことさえできれば、この負の連鎖を断ち切ることができるのです。
アドラーギルドの野田俊作氏は、その著書の中で、失敗したときの責任の取り方について次の三つの点を挙げています。
①現状の回復
失敗をした場合には、その失敗が起こる前の状態に可能な限り近づけないといけない。全部回復することはできないかも知れないけれども、常識的に考えて、可能な限り回復するというのが第一番目の責任。
②再発防止
第二番目の責任は、「再発を防止」するということ。
③謝罪
第三番目の責任は 「謝罪」。失敗したことによって迷惑をかけた相手の、その感情を慰撫すること。
自分のミスを認めることは、決して恐ろしいことではありません。
ミスを認めようとしないために、恐怖心が続くように感じるだけなのです。
それでは、先週の「いいね」ランキングです。
興味のある記事がありましたら、お時間のあるときにでも、読んでいただければうれしく思います。
1位 『あなたの利益は相手の利益ではない』
2位 『他人の愚痴を聞くときには』
3位 『何を体験したかではなく、何を学んだか』
4位 『共感と自己主張』
5位 『楽しいことをしよう』
6位 『困難に立ち向かう勇気』
7位 『効果的な学習方法』
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