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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、私たちは、たとえば、旦那さんや奥さん、お父さん、お母さん、きょうだい、子ども、あるいは、上司や同僚、お友だちなど、いろいろな方にさまざまな場面で頼みごとをする機会が多々あると思います。
そんなとき、自分では『ほんのちょっとしたこと』をお願いしたつもりでも、相手の反応がやけに怪訝そうでいやいやな引き受け方だったり、あるいは、断られたりした場合には、
「なんで、これぐらいのことを引き受けてくれないのだろう?」
などと思ったりすることはないでしょうか。
私なんかは、ついついそのように思ってしまいます。
このようなときに、私は、論理療法の創始者で心理学者のアルバート・エリスの次の言葉を思い出すようにしています。
『あなたが、あなたの利益のために行動しているのと同じように、
人は、その人の利益のために行動しているのです。』
確かに、自分自身のことで考えてみると、人から何かを頼まれたときに、それが自分の利益から遠くかけ離れていたり、もしくは自分の利益を著しく害するようなものである場合には、
「なんで、私がそんなことをしなければいけないのか!」
と思っては、相手の依頼をとても理不尽なものに感じてしまいます。
言わば、それは、他の人も同じなのです。
人は、先にも述べた通り、自分の利益のために行動しています。
それゆえ、自分にとって利益がある行動をやることにはまったく苦痛を感じないため、ついつい他の人も、それぐらいのことなら気軽にやってくれるだろうと考えてしまいがちになるのです。
そうして、『相手の人は、相手の人の利益のために行動している』、という原則に気がつかなくなってしまうのです。
そのために、自分では『ほんのちょっとしたこと』を頼んだつもりでも、それが相手の利益から遠くかけ離れていたり、もしくは相手の利益を著しく害している場合には、
「なんて理不尽なことを頼んでくるんだろう」
と相手に思われてしまうのです。
従って、人に頼みごとをする場合には、それが相手の利益を著しく害していないかをまず考えてみることが必要なのです。
このことは、人に頼みごとをするときに限らず、人が自分の思っている通りに行動してくれないときなどにも言えることです。
人が自分の思っている通りに行動してくれないと、
「なんで、こちらのことをもっと考えて行動してくれないのだろう」
などとついついイライラしてしまうことがあります。
そのような時にも、次の言葉を思い出してください。
『あなたが、あなたの利益のために行動しているのと同じように、
人は、その人の利益のために行動しているのです。』
このことを常に頭の片隅において人と接するように心がければ、お互いに不愉快な思いをする機会がもっと少なくなるのではないでしょうか。
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