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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、アドラー心理学の考え方は、基本的に、非常にシンプルなものです。
そのために、それを学ぶ人の解釈によって、さまざまな捉え方ができます。
その中でも特に、捉える人の解釈によって、さまざまな意味で説明されているのが、『共同体感覚』という概念ではないでしょうか。
この言葉がさまざまな意味で捉えられている理由の一つには、アドラー自身でさえ、この言葉の意味をさまざまに捉えてきたことにあるのかもしれません。
アドラーの当初の著書では、共同体感覚は、単に『社会的な関心』というような意味で使われていました。
それが、共同体の捉え方が徐々に広がっていき、晩年の著書では、『宇宙的な繋がり』というところにまで行きついています。
このことが、共同体感覚の意味を分かりづらくしているのかもしれません。
あるいは、共同体感覚とは、簡単に言えば、他者に共感し社会に貢献することですが、社会に貢献するということ自体も、人によってさまさまな捉え方がありますので、そのことも、共同体感覚の意味を分かりづらくしているのかもしれません。
たとえば、ドラマ「嫌われる勇気」では、共同体感覚を、消費という経済活動の一翼を担うことによって、社会に貢献し所属している、というように説明されていました。
それも、共同体感覚の一つと言えると思います。
私自身は、アドラーの当初に使われていた『社会的な関心』という説明が一番分かりやすいと思っています。
社会的な関心という中には、
経済活動の一翼を担うことも含まれるでしょうし、
他者に対して関心を持ち、他者に共感することも当然含まれるでしょう。
また、他者を自分の仲間として受け入れることも含まれるでしょうし、
他者と協力してより良い社会を築いていくことも含まれるでしょう。
人は、社会という共同体を築き、その中で生きている社会的な生き物ですから、社会の中で生きていくためには、自らが社会の一員として社会に関心を持ち、社会に貢献していく必要があります。
共同体感覚とは、そういうものなのだ、と私自身は認識しています。
共同体感覚はどのような意味なのか、ということにこだわるのではなく、自らが社会の一員として社会に貢献するとはどういうことか、という自分なりの共同体感覚を見つけることが重要なのではないか、と思っています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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