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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、アドラー心理学には、『課題の分離』という考え方があります。
この課題の分離とは、端的に言えば、
「他人の課題に介入すべきではない」
ということなのですが、この場合、それが誰の課題であるかを判断するためには、次のような考え方をします。
即ち、「その課題を最終的に解決するのは、誰なのか」。
たとえば、勉強であれば、その課題を最終的に解決するのは、あくまでも子どもになります。
それゆえ、親がどんなに「勉強しろ、勉強しろ」と言ってその問題に介入しようとしても、子ども自身が勉強しない限り、その問題を解決することはできません。
ただ、この課題の分離は、決して「自分は自分、他人は他人」という考え方がその根本にあるのではありません。
その根本にあるのは、他者への信頼です。
つまり、
「人は誰しも、自らの問題を解決する能力を持っている」
という他者に対する信頼がその根本にあります。
それゆえ、本来、他人の課題に介入する必要はないのです。
他人の課題に介入するとは、その相手の能力を信じていないことを意味しており、
「あなたには、その問題を解決する能力がないのだ」
と言っているようなものなのです。
そのために、他人からお節介を焼かれると、自分の能力を否定されているように感じ、反発してしまうのです。
課題の分離とは、他者を能力のある一人の人間として信頼し尊重することなのです。
そして、他人の課題にむやみに介入せず見守ることこそは、他者を尊重しその自立を促す他者貢献にもつながることなのです。
従って、もし相手の人が協力を依頼してきた場合には、そのときに自分ができる協力を惜しまずにすることが大切なのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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