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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日の記事の続きです。
「人から認められたい」という承認欲求は、それを持つこと自体は問題ではないと考えています。
問題は、承認欲求が満たされないときに抱く劣等感に対して、その人がどのような態度を取るか、ということなのです。
そして、自分にしか関心が持てない人、つまり自分のことばかりを考えている人は、承認欲求が満たされないときの劣等感から逃れる態度を取ろうとして、
「私は、人から嫌われてはいけない」
などの不可能な願望を持つようになり、周囲の人たちの顔色ばかりを窺うようになって、自分の言いたいことも言えず、自分のしたいこともできなくなってしまう。
そうして、自分自身を苦しめるようになるのだ、ということを昨日の記事で書きました。
では、この苦しみから抜け出すためにはどうすればいいのでしょうか。
アドラーは、
「人間関係の問題は、他人に関心を向けるようになれば、その解決方法が見つかる」
と言っています。
他人に関心を向けるとは、他人のことを考えることであり、それは、いかにして他人に貢献するか、そのときに自分は他人に対してどのような貢献ができるか、ということを考えることだと言えます。
他人に貢献することによって、感謝されたり、喜んでもらえたりすれば、それだけで自らの承認欲求を大いに満たすことができます。
ただし、この場合も、やはり自分にしか関心を持っていなければ、
「私が貢献すれば、相手の人は感謝しなければならない」とか、
「私は、すべての人に貢献しなければならない」
という不可能な願望を持つようになり、他人に貢献するのではなく、お節介を焼いて自分の親切を押し付けたり、
あるいは、すべての人に対して「良い人」を演じなければならないと思い込み、自分自身を追い詰めたりしてしまいます。
重要なことは、常に、他人に関心を向けることにあります。
たとえば、よく例題として出される、それほど仲の良くない知り合いの人たちからの誘いに対して、どのように対処すれば、その問題を解決することができるかを考えてみましょう。
それが、たとえば食事の誘いだったとします。
その人たちとは、あまり人間関係がうまく行っていないとします。
そのときに考えることはまず、自分はどうしたいか、ということです。
「できれば行きたくない、断りたい」、
そう思っているとします。
そのような状況でいかにして相手の人たちに貢献することができるのか。
この続きは、次回に書きたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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