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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、ここに、ある夫婦がいます。
奥さんは、優れたビジネスセンスの持ち主であり、常に、何か商売をしたいと思っていました。
一方、旦那さんは、神経質なところがあり、その行動は常に慎重そのものでした。
そして、奥さんが何か商売を始めようとすると、旦那さんは決まって、そのことに猛反対しました。
その結果、奥さんは、商売で大きく成功することはありませんでした。
晩年、奥さんの知り合いの人たちは、口を揃えてこう言いました。
「あなたの失敗は、あの旦那さんを選んだこと。
違う人を選んでいたら、きっとビジネスで成功していたに違いないと思う」
と。
そして、奥さん自身も思っていました。
「あの人さえ邪魔しなかったら、私は、きっとビジネスで成功していたに違いない」
と。
しかし、だからこそ、この奥さんは、今の旦那さんを選んだのです。
人生の終わりに、自分が成功しなかったのは、旦那さんのせいだと言うために。
この奥さんは、商売で儲けることに価値があると思っていました。
しかし、残念ながら、無意識では、自分にはビジネスの才能がないと間違って思い込んでいたのです。
そのために、本当に商売をしたら、絶対に失敗をすると無意識に思っていたのです。
そこで、自分が商売でうまく行かなかったのは、自分に才能がなかったからではなく、間違った旦那さんを選んだためなのだという言い訳をするために、最初から商売に反対するであろう人を選んだのです。
その晩年に、周囲に人たちから、
「あなたの失敗は、あの旦那さんを選んだこと。
違う人を選んでいたら、きっとビジネスで成功していたに違いないと思う」
と言ってもらうために、そして、
「あの人さえ邪魔しなかったら、私は、きっとビジネスで成功していたに違いない」
と自分自身でも言うために。
私たちは、人を好きになるときには、感情に支配されていると思っています。
しかし、最近の脳画像研究では、人が好みの異性を選ぶとき、感情を司る扁桃体ではなく、理性を司る前頭葉が活発に働いていることが明らかになっています。
つまり、私たちは、好きになる人を感情ではなく理性的に選んでいるのです。
そして、先の奥さんの例が、人間が一生を賭けて演じる自己欺瞞なのです。
あなたは、こんな欺瞞を一生賭けて演じていたいでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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