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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、小学生の算数に、順序問題というものがあるらしいのです。
かけ算によって答えを求める文章問題があった場合、
それが、たとえば、
4×3=12
なら正解だが、
3×4=12
なら間違いだというものです。
そこには、文章問題を解く上でのものの考え方が関与しているらしく、そのものの考え方によって正解を導かなければ間違いになるのだそうです。
あるいは、小数点の問題で、
1.2+2.8=4.0
なら間違いなのだそうです。
正解は、「4」。
うーむ、どうなんでしょう。
そもそも教育とは、一つの考え方や一つの正解を教えることが重要なのではなく、答えを導き出すためには多様な考え方があることを教えるのが重要なのではないでしょうか。
人生においては、一つの正しい答えというものが存在しているわけではありません。
生きていく上で必要な答えは、自らがさまざまな考え方の中から導き出していく必要があります。
そして、その答えではうまく行かない場合には、新たな答えを求めていくという柔軟性が必要です。
それを教えることこそが、教育だと言えると思うのです。
現在のように、一つの考え方や一つの答えのみが正解であるかのような教育を続けていけば、子どもは、人生においても、一つの正しい考え方や正しい答えが存在するかのように錯覚をし、その答えを求めて苦悩の日々を過ごすことに繋がりかねません。
そして、自分の出した答えが、果たして本当に正しいのかと、不安な日々を過ごすことになるでしょう。
そこからは、間違っていれば違うやり方を試してみるという柔軟性が失われてしまいます。
あるいは、テストとは、教えたことをきちんと理解しているかを確認するためのものだ、と言われる方がいるかもしれません。
しかし、確認すべきは、教えたことの主旨を理解しているかどうかであって、教えた通りのことを理解しているかどうかではありません。
子どもの発想力からすれば、教師が思いもつかないような考え方で答えを導き出す子どももいることでしょう。
今の教育では、そのような発想力さえも奪ってしまいことにもなります。
学校にしろ、職場にしろ、家庭にしろ、何かを教えるということにおいて一番必要なことは、ものを教える側の柔軟性だと言えるでしょう。
教える側に柔軟な考え方がなければ、教わる側の柔軟性や発想力もすべて失われることになってしまいます。
私自身、最近つくづくそのように感じ、肝に銘じるようにしています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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