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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、何かの問題に突き当たると、
「視野を広げてみる」とか、
「違う視点で見てみる」
などということがよく言われますが、では、視野を広げるとか違う視点で見るとは、一体どういうことなのでしょうか。
それには、アドラーの共感という考え方が役に立つかもしれません。
アドラーは、他者に共感することを、
「他人の関心に関心を持つ」
と表現しています。
私たちは、往々にして、人の話を聞くときに、相手の意見を自分の物差しに当てはめて、「正しい」とか「間違っている」とか、「同じ」とか「違う」などと評価しようとします。
それは言うならば、自分の関心に関心を持ちながら相手の話を聞いていることになります。
相手の関心に関心を持ちながら話を聞くとは、相手の意見を自分の物差しで評価するのではなく、その人がどのような考え方に基づいて意見を述べているのかに関心を持って話を聞くということになります。
相手の人は、ものごとをどのように捉え、どのような考え方に基づいて意見を述べているのか。
そのことを理解できるように相手の話を聞くようにすれば、相手の視点に立ってものごとを見るとはどういうことなのかが分かるようになってきます。
そして、いろいろな人との会話の中で、そのことを実行していけば、さまざまな視点でものを見るということが身についていくようになります。
また、「相手の関心に関心を持つ」とは、「相手の興味に興味を持つ」ことでもあります。
たとえば、最近、「そば湯を知らない」という書き込みが話題になっているようです。
まあ、知らないというだけで話題になるというのもどうかとは思いますが、知らないというのは、視野を広げる絶好のチャンスでもあります。
相手の人が自分の知らないことを言ったりやったりしている場合には、そのことに興味を持って接するようになれば、自分の視野がどんどん広がっていくことになります。
先の例で言えば、そば湯のことを知らないで済ませるのではなく、そのことに興味を持って体験すれば、新たな視野を獲得できるようになるかもしれません。
そして、それが受け入れられるかどうかは、体験し知ってからでも遅くはないのです。
視野を広げるとは、言い換えれば好奇心を持つことだと言えるかもしれません。
子どもは、好奇心の塊です。
彼らは、何でも知ろうとします。
その結果、非常に柔軟にものごとを見ることができます。
しかし、年を取ると、ものごとに対する好奇心そのものを失ってしまいます。
そのために、頭が固くなり、ものごとを一つの側面からしか見られなくなってしまいます。
幾つになっても、ものごとに対する好奇心は失いたくないものです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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