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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、統合失調症という脳の病気には、遺伝的な要素が影響していると言われています。
また、環境的な要素も大きく影響し、例えば、慣れない国で移民として生きることの社会的ストレスは、統合失調症発症のきわめて重要な因子の一つであることが判明しているそうです。
世界各国の調査によれば、最もリスクが高いのは、移住先の住民と文化や外見のちがいが最も大きい移民集団なのだそうです。
この場合、多数派から社会的にどれだけ受け入れられるかが、重要な相関を示しているらしく、繰り返し社会から拒絶されることが、脳のドーパミン系の正常な機能を混乱させると考えられています。
しかし、それがすべてではありません。
というのも、一つの移民集団のなかでも、多数派との民族的な違いを強く感じる人のほうが精神障害になる可能性が高く、自分たちの伝統に誇りと自信を感じている人のほうが、精神的に安定しているのです。
これは、アドラーの言う通り、人間は、与えられた環境の中でどのように生きるかを選択することができる、ということを示しているのではないでしょうか。
そして、その選択に非常に重要な影響を及ぼすのは、ここでもやはり自分に対する認識、つまり自己に対する評価だということを物語っています。
【参考文献】
- 意識は傍観者である: 脳の知られざる営み (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)/早川書房
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