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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、ある日私が、脚立を持って電車に乗り込み、その脚立を使って網棚に上り、そこに寝転がって乗客を見下ろしていたとすれば、他の乗客は呆気にとられることでしょう。
そして、
「この男は一体何がしたいのか」
と狐につままれたような顔をして訝しげに私を見るかもしれません。
あるいは、私と関わらないようにしようとするかもしれません。
しかし、もし他の乗客が
「彼は、物理的に他の人よりも高いところにいなければ自分を劣った人間だと思うから、電車内では網棚に上るのだ」
「そして、他の乗客を見下ろしているときにだけ、安心だと思えるのだ」
ということを知っていたとすれば、私の行動の意味を理解することはできるでしょう。
但し、その目標が間違っていると思いはしても。
やがて、車掌が来て、
「そんなバカなことはやめなさい」
と言って私を網棚から引きずりおろし、脚立を取り上げたとしたらどうなるでしょう。
恐らく私は、吊り革を使って網棚によじ上ろうとするでしょう。
あるいは、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら、網棚につかまって上ろうとするかもしれません。
つまり、たとえ私の行動を止めたとしても、その目標を変えない限り、私はやり方を変えるだけで結果が同じになる行動を繰り返すことでしょう。
多くの人たちが、これと同じことをしているのです。
人生がうまく行かない人は、人生において、間違った目標を目指しているのです。
電車で網棚に上ろうとする私のように。
そのために、何をやってもうまくは行かないのです。
そして、周囲の人たちは、その人の行動を変えようとするのです。
しかし、それは、ただ単に、目標に向かうやり方を変えようとしているだけに過ぎないのです。
それゆえ、その人は、いつまで経ってもうまく行かない人生を歩むことになるのです。
彼の生き方を変えようと思うならば、彼の目指している人生の目標が大いに間違っているということを彼自身に気づかせない限り無理なのです。
いくら行動だけを変えようとしても無駄なのです。
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