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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、タイトルの『あの日にかえりたい』は、松任谷由実さんの往年のヒット曲です。
私たちは、往々にして、自分の行動を後悔し、できれば過去に戻りたいという願望を持つものです。
芥川龍之介の短編小説『芋粥』に出てくる主人公もそんな一人です。
この物語の主人公である五位(五位とは位階の一つ。名前は明かされていない)は、元慶か仁和年間のころ、藤原基経に仕える、だらしのない格好をした40過ぎの侍階級の下級貴族。
彼は、周囲の人々からも酷い仕打ちを受けていました。
しかし、彼は怒りもせず、
「いけぬのう、お身たちは」
と言うだけでした。
そんな彼は、とある夢を抱いていました。
それは、芋粥(山芋を甘葛の汁で煮た粥)を飽きるほど食べたい、というものでした。
その望みを聞いて、藤原利仁という人物が、その夢を叶えてやることになりました。
しかし、実際に大量の芋粥を目にして、五位は食欲が失せてしまうのです。
(あらすじは、Wikipediaから抜粋)
彼は、こんなに簡単に夢が叶うことに物足りなさを感じます。
そして、後悔するのです。
できれば、芋粥を飽きるほど食べたいと思っていたころに戻りたいと思うのです。
それもそのはずで、夢とは自らの努力によって叶えるものであり、他人に叶えてもらうものではありません。
もし彼が、自らの努力によって芋粥を飽きるほど食べることができたすれば、彼は、大いなる達成感を覚えることができたでしょう。
そして、次なるステップに進むことができたでしょう。
それゆえ、以前の自分に戻りたいなどとは決して思わなかったことでしょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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