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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、先日の台風18号による記録的な豪雨で、茨城県常総市において行方が分からなかった15名の方たちと無事に連絡が取れたという報道に接し、思わず胸をなでおろしました。
今回の豪雨では、市の対応が後手後手に回り、それが、被害を拡大させた要因だと考えられています。
鬼怒川の堤防が決壊しても避難指示が出されなかった地域があったことに関して、市長は、
「通報がなかった」とか、
「どこが決壊するか分からなかった」とか、
「決壊するとは思わなかった」
などといった苦しい言い訳を繰り返していましたが、住民の通報を待ってから避難指示を出しても手遅れなのであり、どこが決壊するか分からないからこそ避難指示を出すのではないでしょうか。
最近では、自然災害が起こる度に、
「想定外だった」
という言い訳が繰り返されていますが、
そもそも人間の行う安全対策に絶対的な安全とはいうものはあり得ません。
なぜなら、安全対策とは常に、ある基準を想定してなされているものであり、その基準を超える事象が起こってしまえば、もはやその対策では意味をなさななくなるからです。
そういう意味では、安全対策とは、常に相対的なものであると言えます。
それゆえ、危機管理とは常に、想定外のことが起こった場合にどうするか、という対処の仕方を考えることであって、すべての出来事が想定内なのであれば、危機管理をする必要などありません。
たとえば、現在審議されている安保法案でも、
「アメリカの戦争に巻き込まれた時にはどうするのか?」
という疑問に対して、政府は、
「そんなことは絶対にあり得ない」
という答弁を繰り返していましたが、先にも示した通り、
『絶対にあり得ないということ自体があり得ない』のであって、
そのような答弁を繰り返すこと自体が、政府自身が国の安全対策に対する真の議論を避けているということの現れではないでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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