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心理コンサルタントの福場です。
私が夢中で読んだ文学作品は、太宰治の「人間失格」と石川達三の「青春の蹉跌」だけだと記憶している。
ほとんど文学作品は読まない。
自分の人生ほど面白い作品などない、だから読む時間がもったいないというかなり傲慢な考えがあったからだと思う。
太宰治は、青森の地主の子である。父は貴族院議員だったそうだ。
つまり、お金持ちのボンボンだということである。
子ども時代は、かなり優秀だったようで、東京大学に進学している。エリートである。
世間から見えれば、成功者である。
しかし、太宰は、東京大学を中退する。
しかも21歳で最初の自殺未遂(ホステスと心中)をするのである。
その後、太宰は、自殺未遂(心中)を繰り返している。
「斜陽」、「走れメロス」などの作品を遺すが、大きな賞を取ることもなく
結局、38歳で自殺するのだが。
彼の名は、後世に残ったことは間違いないようである。
アドラー的にはどうなのだろうか?
人の人生を評価するなどというとんでもないことですが、
勉学に挫折、自殺を繰り返すということは、自己評価が低く、つまり劣等感が強く、勇気がないと
いうことになる。
恋愛関係などを見る限り、愛に対しても劣等感が強く、勇気がないということになる。
その太宰の遺した作品に憧れ、影響を受け、作家となり、太宰の取れなかった芥川賞作家が生まれ
たことは、評価されることだと思う。
少なくとも私も、人間失格を読んだ後の何か救われたような感覚は、忘れてはいない。
世に、つまりこの世界に価値を遺したということでは、成功者ということになる。
つまり、人生は失敗もあれば、成功もある。成功もあれば、失敗もある。
成功だけ、失敗だけがあるのではないということである。
現時点での自己評価の度合い、劣等感の度合いと克服するための正しい方向への努力の量と勇気の度合い。
そのバランスで、成功と失敗のまだら模様になるのが人生だと
私は、そう理解している。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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