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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、日常生活の中では、誕生日など、他人に贈り物をする機会がよくあります。
そんなとき、みなさんは、どのような基準で贈り物を選んでいらっしゃるでしょうか。
アドラーの高弟で将来を嘱望されながら、若くしてこの世を去ったウォルター・ベラン・ウルフは、贈り物について次のように述べています。
贈り物には二種類しかない。
一つは、自分が好きなもの、非常に高く評価するものを贈る場合で、もう一つは、自分が敬意を表したいと思う相手にとって価値があると思うものをあえて贈る場合である。
ほとんどの人が前者を選ぶ。
さもなければ、義理や慣習などから贈るという無意味で無益な贈り物の仕方も含めた、決まりきったタイプの送り方を選ぶ。
これは贈り物をするときの、最も安易な、そして最悪の方法である。
なんとも耳の痛い、辛辣な表現です。
そして、彼は、こう続けます。
的はずれな贈り物や形式だけの贈り物、心のこもっていない贈り物をするくらいなら、いっそのこと何も贈らないほうがずっとましである。
適切な贈り物とは、贈られる側の生活のパターンに贈る側が積極的に同一化しようという気持ちを表すような贈り物だけである。
このような共感は時間がかかるものだが、贈る人、贈られる人両方の心を豊かにするもので、このお互いに豊かになることが、結局は贈り物をする唯一の正当な理由なのである。
彼の理想とするような他人への共感に満ちた贈り物をすることは、彼自身が認めているように、非常に難しいことでしょう。
しかし、自分のことを本当によく理解してくれているなと思えるような贈り物をされたときには、心が豊かになり、とてもうれしいものです。
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- どうすれば幸福になれるか〈下〉 (Adlerian Books)/一光社
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