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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、先日お亡くなりになられた俳優の高倉健さんが、映画『男はつらいよ』の御前様役でお馴染みの名優笠智衆さんと共演したときのエピソードを語られていたことがあります。
共演されたのは、笠さんが晩年のとき。
その日の撮影場所は急な坂道を登ったところだったそうで、笠さんもその撮影場所に行くために坂道を登ってられました。
そして、それを見た撮影スタッフが笠さんの背中を押そうとしたそうです。
すると笠さんは怒ったように、
「押さないでください!
撮影までにはまだ時間があるでしょう。
私はそれを計算して登っているんです。
自分のペースで登らせてください。」
と言われたそうです。
そのような笠さんの姿を見た高倉さんは、とても凛々しいことだなあと思われたそうです。
私たちも、往々にして、このスタッフと同じようなことをしてはいないでしょうか。
「この人にはできない」
「この子には無理だ」
と勝手に決めつけ、相手が何も頼んでいないのに、要らないお節介を焼いてはいないでしょうか。
相手の人は、自分のペースでやっているのかもしれません。
自分のやり方でやっているのかもしれません。
それにも関わらず、私たちは、勝手に相手の能力を否定し傲慢にも自分の手を差し出してはいないでしょうか。
私たちは、このような行為を共感だと思っているようですが、これは共感ではなく単なる自己満足です。
そして、相手の勇気を大いにくじく行為に他ならないのです。
手を差し出すのは、あくまでも相手の人が頼んできてからでも遅くはないのです。
もし心配なら、
「手伝えることがあったら、いつでも言ってくださいね」
とひと声を掛ければいいのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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