ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、今日は、昨日の依存の話に関連して、少し思うところを書きたいと思います。
よく親の中には、
「子どもに不自由な思いをさせないのが親の義務だ」
と言われる方がいます。
私は、その言葉を聞くたびに少し違和感を感じます。
果たして、それは親の義務だろうか、と。
子どもにとって重要なことは、すべてがお膳立てされ何不自由なく生活することではなく、時に不自由な思いをしたとしても、それを乗り越え自分なりに解決する術を身につけていくことではないでしょうか。
なぜなら、人生において、すべてが自分の思い通りにいくことなど実際には有り得ないからです。
時には、自分の思い通りにいかず不自由な思いをすることも多々あるでしょう。
人は、それら自らの問題を乗り越えて生きていかなければなりません。
人は、自らの人生を自らの手で切り開いていく存在です。
親が子どもに変わって子どもの人生を切り開いていくことなど出来ないのです。
親が子どもに不自由な思いをさせたくないと躍起になればなるほど、子どもはそれを当たり前だと思います。
そして、成長し社会に出て自分が不自由な思いをしたときには、すべてを周囲の責任にしてしまうのです。
それゆえ、親の義務とは、あくまでも子どもを自立した大人に育てることであって、不自由な思いをさせないことではないと思うのです。
子どもに不自由な思いをさせたくないという思いは、自分が良い親でありたいと願う親のエゴに過ぎないと思うのです。
もちろん、それは育児を放棄しろという意味ではありません。
子どもに時には不自由な思いをさせたとしても、子どもの能力を信じ、子どもがその問題をどのように乗り越え解決していくかを見守ることも、親としては必要なのではないでしょうか。
いくつになっても、親は子どもに頼りにされたいものです。
子どもが成長し、自分の手元から離れていく姿を見るのは、親としては何とも寂しいものです。
しかし、その寂しい思いを受け入れることこそが、親としての義務なのかもしれません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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