ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回記事の続きです。
前回の記事では、彼の行動は、彼が現状に対して抱いている劣等感の補償の方法であり、それが、建設的なものではなく非建設的な形で表されたものなのだ、ということを書きました。
では、なぜ彼は、建設的な方法ではなく、非建設的な方法によって自らの劣等感を補償しようとするのでしょうか?
それは、このブログでいつも書いている通り、彼自身が、彼自身の能力に対して否定的な自己評価を持っているからです。
それゆえ、建設的な方法、つまり自らの能力を高める努力をしても劣等感を補償することができないと考えるわけです。
すなわち、現状を打破することはできないと思い込んでいるのです。
そこで、彼は、非建設的な方法、つまり自分は何もしないでただ相手を貶めることによって自分の立場を上にして自らの価値を維持しようと思うわけです。
すなわち、自分が今このような現状にあるのは、私が悪いのではなくあくまでも他者が悪いのだ、という状況を作り上げようとするわけです。
そして、それを現在の自分の状況の言い訳にしようとしているのです。
もちろん、これらは無意識的なことであり、本人は、自らの行動の真の目的についてはまったく気づいてはいません。
さらに言えば、彼自身は、自らの行動が自らの現状の正当な理由になると思い込んでいます。
これこそが、自己欺瞞の本質であり、自己欺瞞と言われる所以です。
しかし、彼の行動は、何も特別なものではありません。
同じような行動を多くの人たちが取っているのではないでしょうか。
会社や上司を無能呼ばわりしながらも、自分は何の行動も起こさずに現状に甘んじている。
そんな人たちも、言ってみれば、彼と同じように自らの現状の言い訳を上司批判という形で必死に繰り広げているに過ぎないのです。
この続きは、次回に書きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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